- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 海外文学
- > villagebooks
内容説明
遠ざかってゆくノース・カロライナの浜辺。ようやくスコットランドまで乗せてくれる船を見つけたジェイミーとクレアだが、出航早々予期せぬアクシデントに見舞われる。やむなく行き先を変更し、英国軍迫る戦場の砦タイコンデローガへ向かうことに…。現代のスコットランドでは、ブリアナがエンジニアとして水力発電所で働きはじめ、ダムの地下トンネルでふしぎな体験をする。ロジャーは“時の旅”のことを子や孫に伝えようと備忘録を綴っていた。一方、各地で情報収集を続けるウィリアムは、人を寄せつけぬ広大な大湿地の奥にある村に向かう途中、思いもよらぬ人物に窮地を求われる―。シリーズ第6作『炎の山稜を越えて』につづく作品。
著者等紹介
ガバルドン,ダイアナ[ガバルドン,ダイアナ][Gabaldon,Diana]
アリゾナ州に生まれ育ち、現在も家族とともに住んでいる。動物学で学士号、海洋生物学で修士号、行動生態学で博士号を取得、大学教授として長年教鞭をとる
加藤洋子[カトウヨウコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
38
火薬の匂いに包まれた巻。荒々しいのに繊細で、ドキドキハラハラキュンキュンと疲れる程に忙しかったです。ここ暫くスピンオフに触れていたせいか、主役が主役として存在していることに大満足。2015/05/31
veri
10
言いたいことがあるのになんて言えばいいのかわからない感じ。今回は土埃と煙の匂いがする。イアンを追うあの人の思惑とかジェイミーの親戚とかハンター兄弟とかウィリアムとかLJGとか盛り沢山で。さて土曜までに読めるかな。2014/12/11
いっちん
7
【アウトランダー22作目】やっぱりウィリアムが多く登場。ウィリアムとイアンが出会って…イアンが彼にいとこって言ったけどウィリアムは何気にまだ気付いてない。何だかジェイミーとクレアの登場が少なくて正直イマイチ。2015/12/04
mmaki
5
なんとなく、幕末〜明治維新あたりを彷彿とさせる話だった。共通するのは産みの苦しみ。何度危ない目にあっても力強く生き抜く者はいるのだ。それはそうと、早川書房に問い合わせた所,「ジェイミーの墓標」以降のシリーズの刊行自体が検討中とのこと。下手をすると「時の旅人クレア」で打ち切りの可能性もある、つまり最新作「Written in My Own Heart's Blood」以降が永久に翻訳されない可能性がある、ということ!アウトランダーファンの皆様,ぜひ早川書房に続きを早く出すよう要望を出してください。2016/05/16
tsubomi
5
2015.06.01-06.22:ジョン・グレイの息子ウィリアムの比重が高い巻。途中で出会うクェーカー教徒のハンター兄妹が印象的でした。この二人は後々フレイザー家に絡んでくるのかこないのか・・といったところ。歴史的にはタイコンデローガ砦の攻防戦を反乱軍の側と英国軍の側から描いていて、米国独立戦争中にはこういうこともあったんだな〜と思いながら読みました。もはや歴史小説としか言いようのない物語になっていて、フレイザー一家の存在すら忘れかけてしまうほど。そういえばタイムトラベラーの話だったなと時折思い出す程度。2015/06/22