内容説明
ナンセンスでアヴァンギャルドで滑稽で、ときに残酷―。スターリンの弾圧下で闇に葬られ、20世紀後半に再発見された作家ダニイル・ハルムス。彼が遺した数多くの作品の中から代表作『出来事』+38篇を収録した傑作短篇集。
目次
出来事
ハルムス傑作コレクション(ひとりの男がいた;交響曲第二番;親愛なるニカンドル・アンドレエヴィチ;ひとりのフランス人にソファがプレゼントされた…;プーシキンについて;四本足のカラス;眼に小石の刺さった、背の低い紳士が…;現象と存在について;あるエンジニア;スケッチ ほか)
著者等紹介
ハルムス,ダニイル[ハルムス,ダニイル][Хармс,Даниил]
1905年ペテルブルク生まれ。ロシア・アヴァンギャルドを代表する作家のひとりで、不条理文化の先駆者。1927年に詩人ヴヴェデンスキーらとともにオベリウ・グループを設立し、詩や戯曲など多彩なジャンルで前衛的・実験的な作品を発表した。スターリン政権下でアヴァンギャルド芸術が弾圧を受けるようになった後は、児童文学作品を執筆して糊口をしのぐ。1931年に逮捕され、一年間の流刑生活を送る。釈放後は発表のあてもないまま、不条理の感覚を前面に押し出した作品を数多く執筆する
増本浩子[マスモトヒロコ]
1960年生まれ。ドイツ文学研究者
グレチュコ,ヴァレリー[グレチュコ,ヴァレリー][Gretchko,Valerij]
1964年生まれ。ロシア文学研究者。ロシア・アヴァンギャルドに関する論考多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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