さらばフォーカス!―アンカーライターが見た興亡の20年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784870314863
  • NDC分類 051
  • Cコード C0095

内容説明

栄枯盛衰は世の習いとはいうが…。わが国写真週刊誌の嚆矢として出帆し、“不沈母艦”伝説さえ生んだ『FOCUS』が、二〇〇一年八月、二十年の航海を終えた。記事が写真を支え、写真が記事を支えた『FOCUS』。その『FOCUS』に出航準備から終焉まで携わった名物アンカーライターが、『FOCUS』的文章作成術をあまねく開陳しつつ綴った、熱と汗、涙と笑いの、『FOCUS』怒濤の興亡史、あるいは健闘むなしく破船に至りし者たちへの挽歌。

目次

第1章 『FOCUS』創刊(「不惑」どころか「溺惑」の三十九歳;写真誌?俺はライターなんだけど ほか)
第2章 軽薄短小『FOCUS』の文章(マクラとオチに頭を絞って一、二時間;編集長の変貌、「落語から漫画へ」 ほか)
第3章 『FOCUS』あの瞬間、あの場面(編集部に“異文化”を持ち込んだ芸能記者;今日はちょっと“頭の具合”が悪い? ほか)
第4章 熱暑の衝撃『FOCUS』廃刊(から梅雨のなかに走った衝撃波;「沈没」の前兆だった?初代後藤編集長の癌死 ほか)

著者等紹介

斎藤勲[サイトウイサオ]
1941年、大阪に生まれる。1965年、早稲田大学第一政経学部経済学科卒業。徳間書店勤務の後、フリーライターとして『平凡パンチ』などで活躍し、『日刊ゲンダイ』『FOCUS』の創刊に携わる。『FOCUS』では創刊から廃刊までの20年間、アンカーライターを務めた。著書として、舎人周・舎人栄一のペンネームで『侵蝕―ギルガメシュの惨劇』『世界ドッキリ猟奇事件簿』などがある。現在、編集プロダクション「iSプランニング」主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パチーノ

5
20年間「FOCUS」でアンカーライターを務めた筆者による「FOCUS」の20年史。センセーショナルな写真をメインにした記事は今までになかった形式で真新しいものであったようだ。一時代を築いた後の末路は様々な予兆を感じながらの哀れなものであった。最後に関しては様々な雑誌の終幕に値するのではないだろうか。雑誌が売れなくなって久しいが、ネットで簡単にニュースが見られる時代だからこそそれとは違った起爆剤を求める読者は潜在的にまだまだ存在するように思う。見たい知りたいといった好奇心を揺さぶるものを期待したい。2016/03/09

はいから博士

2
暴露雑誌の裏側を描いた本には取材の裏側の隠されたエピソードが描かれているものだが、この本には見事にそれが欠落している。変わって多い記述が社内人事について。記事の内容よりも社内政治。確かに末期のフォーカスはつまらなかった。少なくとも金を出してまで買う価値は自分の中で見出せなかった。2010/11/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/907626
  • ご注意事項

最近チェックした商品