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内容説明
メリー・ジェントリーには秘密があった―。超自然的な事件を魔力で解決する探偵とは仮の姿で、深紅の髪に輝く肌を持つ、高貴な妖精族の王女というのが、彼女の真の姿。大気と闇の女王である伯母にうとまれたがゆえ宮廷を去り、ロサンジェルスに逃げてきた。王族としての過去を懐かしむこともなかったが、ある日、強力な魔法で女性を篭絡しもてあそぶ妖しい男に関する依頼が舞いこんでくる。メリーはみずから囮となり男の元へ乗りこむが、そこで塗られた媚薬が、あの魔力に満ちた妖艶な世界へと彼女を連れ戻すことに…。美しき創造物たちと人間が繰り広げる魅惑的なシリーズ、待望の第1弾。
著者等紹介
ハミルトン,ローレル・K.[ハミルトン,ローレルK.][Hamilton,Laurell K.]
アメリカ・アーカンソー生まれ。大学で文学と生物学を学び、動物保護施設でボランティア活動をしながら執筆活動を続け、1993年にアニタ・ブレイク・シリーズ第1巻『十字の刻印を持つふたり』(ヴィレッジブックス)でデビューを果たす。現在は夫、娘とともにミズーリ州在住
阿尾正子[アオマサコ]
横浜生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こめっこ
13
現代にいる妖精(というより怪物?)達の物語でした。ロマンス小説ではあるけども設定などが面白かった。逆ハーレム状態が加速して、この先どうなるんだろう。ショルトが好きなのでまた出てきて欲しいです。2012/08/30
アカツキ
11
妖精女王メリー・ジェントリー1作目。妖精や魔術など超自然的なものが認知されている世界。妖精族の王女メリーは混血の自分を消そうとする闇の女王である伯母に見つからないよう宮殿から逃げだし、身元を隠して超自然的な物事を扱う探偵事務所で探偵をしている。しかし、妖精の媚薬が絡む依頼捜査中に正体がバレてしまい…。父方の影響で身体に生えている触手がコンプレックスの影の王ショルト、古の海神バリンサスが好き。ショルトはメリーから付き合ったら面倒くさいタイプと言われているけれど、そこが良いんじゃないか!2021/03/17
seri
10
ファンタジー!と思って読み始めたら意外とパラノーマルでした。妖精とかアンシーリーコートとか用語は完全ファンタジーでしたが。割と唐突に話が進むので、世界観を掴むまでが一苦労。少しくらい説明くさくなってもいいから、もう少し世界観とかいろいろ解説が欲しかった。ただある程度の把握が出来てくると、とにかくキャラが魅力的なので一気に読めちゃう。ちょっとエグい描写も平気で出てくるので人を選ぶとは思うけど、面白いです。2013/07/09
詩歌
8
タイトルに釣られたら、友人が「私の代わりに読んでどんな話だった聴かせて?」と笑顔で宿題を出した。妖精が社会進出している現代、主人公はブラウニーの血を引く女性がヒロイン。子作りに励みつつ、妖精女王になるか死かの宮廷ロマンス?2014/04/22
mayuri(Toli)
4
上巻だから、まだまだ物語も序盤っていう印象です。 そしてなんだか、すごく渾然一体となっている作品という印象。人間も妖精もいて、それらがとても自由で、不自由で、独特の倫理観のもとに行動している……。世界観の説明とかは何もなく始まるので、ある程度妖精について知ってる人向きかな? と思いました。 ロマンス小説としては、割とホットな(つまり官能的な)作品かと思いますが、正直設定が現実離れしててファンタジーなので、そんなにエロスを感じるかというとかというとそうでもないように思います。2012/08/05