内容説明
緑豊かな丘に囲まれたアフリカの小国、ルワンダ。しかし、長年つづいていた民族間の諍いが、1994年、大量虐殺に発展した。わずか100日の間に80万人以上が昨日まで隣人だった人に殺された。子供も女性も年寄りも見境なく―。のちに「20世紀最大の悲劇」と呼ばれるようになるこの事態を国際社会は黙殺しようとし、国連さえもルワンダを見捨てかけた。そのとき、一人の名もなきホテルマンが、持てる知恵とわずかな人脈だけをたよりに殺戮から逃げてきた人々をホテルにかくまって、1200人以上を救った。家族思いの平凡な男がどうやって虐殺に立ち向かったのか。これは自らの体験をつづったものである。
目次
序文 ホテルと鉈のあいだで
第1章 バナナビールの国
第2章 フツとツチ
第3章 ホテルマン
第4章 煽動
第5章 虐殺の朝
第6章 ホテル・ミル・コリン
第7章 命綱
第8章 黙殺されたジェノサイド
第9章 脱出
第10章 残骸
第11章 平凡な人々
著者等紹介
ルセサバギナ,ポール[ルセサバギナ,ポール][Rusesabagina,Paul]
1954年、ルワンダの農家の息子として生まれる。神学を学んでいたが、観光業の道へ進み、ルワンダの首都キガリのホテルで支配人を勤める。1994年、大量虐殺が起こったとき、逃げてきた人々を自らの判断でホテルにかくまい、1200人以上の命を救った。その後、ベルギーに亡命。本人の体験をもとにした映画『ホテル・ルワンダ』は、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞などにノミネートされ、国際的にも高い評価を得た
堀川志野舞[ホリカワシノブ]
1976年生まれ。横浜市立大学国際文化学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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