ヴィレッジブックス
18秒の遺言

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863320123
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

物静かな盲目の美女シェリーには、不思議な力があった―死者の手を握ると、その人が死ぬまでの18秒間が見えるのだ。その能力で数々の難事件を解決してきた彼女だったが、某女性被害者の手を握ったとき、自分の悪夢と酷似したイメージを読みとる。その衝撃に頭を悩ませるシェリー。一方、別の町で刑事課長として孤軍奮闘するケリーもまた、不可解な連続女性誘拐事件という難題に悩まされていた。一見まったく関係ないふたり。だが、いたずらな運命は、この女性たちをある凶悪な殺人鬼の元へ導こうとしていた。警察捜査の裏表を知り尽くした著者ならではの、リアルで人間味あふれる警察小説。最優秀新人賞ノミネート、スリラー・アワード最優秀新人賞ノミネート。

著者等紹介

シューマン,ジョージ・D.[シューマン,ジョージD.][Shuman,George D.]
アメリカ・ペンシルベニア州生まれ。元警部補。ワシントンDCで20年間警察に勤務したベテラン。麻薬囮捜査官、特殊任務部隊、内務監査部を歴任して、警察を退官。ホテルの人材派遣の仕事を経てマサチューセッツ州ナンタケットに引っ越し、高級リゾート地の管理責任者などをしながら、小説の執筆をはじめる。豊富な警察知識を活かして書かれた『18秒の遺言』は、彼の処女作であり、発表されると同時にミステリー界で大いに注目された。その後もシェリー・ムーアをヒロインとしたシリーズ2作目が2007年に発表されるなど、積極的に執筆活動を行っている

上野元美[ウエノモトミ]
三重県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アカツキ

9
死者の手を握ることで死ぬ直前の18秒間の記憶を読み取ることができる盲目の美女シェリーはこれまで警察に協力していくつもの難事件を解決に導いてきたが、同時に長年悪夢に苦しめられてきた。ある事件の被害者の手を握るとその悪夢が見えて…。主な視点はシェリー、別件事件を担当している刑事ケリー、復讐をもくろむ凶悪犯サイクスの三人。複数の事件が一つにまとまっていく過程がよかった。シェリーもケリーも複雑なロマンス模様で応援しづらく、いっそのことロマンスを抜いてくれた方が読みやすかったかも。2021/09/03

あつぼう

5
死者の手を握るとその人が死ぬまでの18秒間を見る不思議な力を持つ盲目の美女シェリー。タイトルからも彼女が主人公かなって思ってたけど主人公はケリー警部補かな。シェリーが見る事の出来る18秒間には様々な出来事があり時間軸もバラバラで、それを的確に伝えなければいけないシェリーの精神的な負担も相当なものでしょうね。なんの接点もないシェリー、ケリーそして凶悪な殺人犯の3人がラストに向かうにつれて絡み合っていく手法はいいです。想像を絶する展開を乗り越えた後のラスト10ページぐらいが凄く好きです。2010/02/16

けいちゃっぷ

4
表紙で減点100。読む前は色物かと思ったが、中身はまあまあか。しかし2作目も同じような表紙じゃ読む気にならない。451ページ2010/07/16

romance_holic

3
読み始めは登場人物や出来事をばらばらに配置しているかのように思わせますが、実は緻密な構成で、事件の展開、結末に向けてエピソードを証拠のように積み上げ、完成させていきます。ラストにシェリーにとって悲しい出来事が待っていますがそれすらも、タイトルを見ると予定調和なのだろうかという気がします。 この悲しい出来事によってロマンス作品のお約束の枠からは外れてしまった気がしますが、作品水準はUPしたと思います。ケイ・フーパーやリンダ・ハワードの黄昏に生まれたからなどのシックスセンス系のお話がお好みの方にはオススメ。2010/06/18

kohaku

3
死者の手を握ると人が死ぬまでの18秒が見える盲目の女性。この文句が気になって購入。一度読み始めたらどっぷりと世界観に引き込まれました。タイトルから「霊感ドラマ」のような印象を持つかも知れないが、鑑識やケリーの地道な捜査が実を結んで事件を解決に導いている。本書の作者が元警部補であり、その頃の経験を生かしたリアルな講成になっていて読み応えがあった。等身大で描かれる現場の刑事達やプライベートでの内面がよりリアルに魅せている。初めはバラバラだったシェリー、ケリー、凶悪犯が少しずつ、しかし確実に絡み合ってい2010/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/31976
  • ご注意事項

最近チェックした商品