内容説明
戦前日本の司法保護の法的基盤を整え、戦後に築かれた現在の更生保護制度につなげた森山武市郎の集大成ともいうべき名著!罪を犯した者、または罪を犯すおそれがある者を保護するにはどうすればいいのか。司法保護事業法や思想犯保護観察法などを立案した森山が、様々なデータや具体例も示しながら、犯罪少年、触法少年、虞犯少年、起訴猶予者、刑執行猶予者、刑執行停止者、刑執行免除者、仮釈放者、満期釈放者、そして思想犯の保護について詳しく論じる。戦前・戦中の、そして今日の更生保護や司法福祉について論じる際に外せない必須文献!
目次
第1章 司法保護事業の概念
第2章 釈放者および猶予者保護の組織
第3章 釈放者および猶予者保護の実際―その目標と方法
第4章 少年保護事業
第5章 思想犯保護事業
第6章 司法保護事業の指導監督
森山武市郎『司法保護事業概説』解題(高橋有紀)
著者等紹介
森山武市郎[モリヤマタケイチロウ]
明治大学法学部を卒業後、ドイツおよびスイスへ留学し、民法と労働法を研究。帰国後、明治大学政経学部教授として労働法を講義、法学博士号を受ける。東京控訴院検事、宮城控訴院検事局検事長、大審院判事などを歴任した後、司法省に赴任。保護課長および保護局長などを務めた。少年司法や成人一般の司法保護、思想犯の保護観察などに携わり、司法保護制度の整備、拡充に尽力した。司法保護事業法や思想犯保護観察法の成立に尽力し、「保護観察所」や「保護司」の制度を整備(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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