内容説明
従軍手帳と家族間の往復書簡から甦る戦地の日常と銃後のありのままの姿。日支事変(1937)から敗戦直後(1948)まで。戦中派の人びとがとらえた当時(昭和12~23年)の世相を手記と手紙から浮かび上がらせる。特に敗戦直前と直後の混乱期をどのように生きたかがリアルに伝わってくる。
目次
1 軍医として北支へ(軍隊入隊(昭和十二年八、九月)
北支の激戦(昭和十二年九月から十一月まで) ほか)
2 召集解除(科学・文学・映画その一(昭和十五年)
科学・文学・映画その二(昭和十六年春夏) ほか)
3 朝鮮赴任から引揚げまで(福岡帰居と長男の誕生および昌二の遭難(昭和十八年夏から冬)
得郎の戦死と精喜の再応召(昭和十九年夏まで) ほか)
4 敗戦後(復員と住居探し(昭和二十年夏から二十一年冬まで)
福岡の精喜と別府の家族(昭和二十二年から二十三年春まで) ほか)
著者等紹介
小野寺龍太[オノデラリュウタ]
1945年生まれ。1972年、九州大学大学院工学研究科博士後期課程単位修得退学。九州大学工学部材料工学科助手、助教授、教授を経て、2005年、退職。九州大学名誉教授(工学博士)。現在、日本近代史、特に幕末期の幕臣の事蹟を調べている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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