出版社内容情報
前震と本震=2度の震度7。4000回を超える余震。再びおこりうる危機に備え、この体験と想いを忘れぬよう書き残しておかねばな…人間は捨てたものではない、いま私は強くそう感じている。未来の人間のあらまほしき姿が、惨事の中から立ち現われた。3.11のときもそうだったのだろう。これから必然となる復興の過程で、この姿が歪んだり、消え失せたりするかどうかは、私たち自身にかかっている【渡辺京二】
前震と本震=2度の震度7。さらに4000回を超える余震。さまざまな衝撃と被害を整理し、再びおこりうる危機に備えて、この体験と想いを忘れぬよう書き残しておかねばならない。本書は、その願いを込めて編集された。復興への希望は、記録と記憶のなかにある。
【?】想う
・熊本の地から 私には友がいた!〈渡辺京二〉
・「おそれ」という生命感覚が呼び戻された〈緒方正人〉
・一変した古里の風景〈高峰武〉
・存問と息災〈岩岡中正〉
・暮らしが消えた故郷〈浪床敬子〉
・当事者・研究者としての視点で〈和田要〉
・南阿蘇の今、これから〈毛利聖一〉
【?】詠む
・地震俳句 驚愕から復興へ〈岩岡中正〉
【?】書く
・古書店主の震災日記〈河島一夫〉
【?】繋ぐ
・古文書から読み解く震災〈稲葉継陽〉
【?】資料
・熊本地震メモ/熊本地震の経過
岩岡 中正[イワオカ ナカマサ]
1948年、熊本市生まれ。熊本大学名誉教授、博士(法学)。俳誌「阿蘇」主宰。著書に、『詩の政治学―イギリス・ロマン主義政治思想研究』(木鐸社)、『魂の道行き――石牟礼道子から始まる新しい近代』(弦書房)など。句集に『相聞』(角川書店)など。
高峰 武[タカミネ タケシ]
1952年、熊本県玉名市生まれ。熊本日日新聞論説主幹。著書に『新版 検証・免田事件』(現代人文社)、『水俣病を知っていますか』(岩波ブックレット)など。
内容説明
前震と本震=2度の震度7、4000回を超える余震。想詠書繋。復興への希望は、記録と記憶のなかにある。
目次
1 想う(熊本の地から 私には友がいた!;「おそれ」という生命感覚が呼び戻された;一変した古里の風景;存問と息災;益城町から;南阿蘇村から)
2 詠む(地震俳句 驚愕から復興へ)
3 書く(古書店主の震災日記)
4 繋ぐ(古文書から読み解く震災―地域史料の保全と地域の持続)
5 資料(熊本地震メモ;熊本地震の経過)
著者等紹介
岩岡中正[イワオカナカマサ]
1948年熊本市生まれ。熊本大学名誉教授、博士(法学)。俳誌「阿蘇」主宰。句集に『春雪』(熊日文学賞)(ふらんす堂)ほか
高峰武[タカミネタケシ]
1952年熊本県玉名市生まれ。熊本日日新聞論説主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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