内容説明
怨の旗のもとに集結し、近代社会の論理では決して動かない患者たちの決意をうけて、彼らと共闘した行動の軌跡と「闘争」の本質的な意味を改めて語る。彼らは何を求めたのか。
目次
1 「闘争」のさなかで(現実と幻のはざまで;死民と日常;流民型労働者考;チンプンカンプンとしての裁判;終わりなき戦いの序章;私説自主交渉闘争;『わが死民』解説;方位 一九七二年七月~一二月)
2 あの「闘争」とは何だったのか(水俣から訴えられたこと;創土社版『わが死民』あとがき;義の人の思い出;「許す」という意味)
資料(水俣病患者の最後の自主交渉を支持しチッソ水俣工場前に坐りこみを;われわれは存在をかけて処理委回答を阻止する;三宅さんの訴訟取下げについて)
著者等紹介
渡辺京二[ワタナベキョウジ]
1930年、京都市生まれ。日本近代史家。主な著書『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)、『逝しき世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)、『黒船前夜―ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞、洋泉社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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