内容説明
文明の風は娑婆を滅ぼす。幕末期から明治初期へ時代が大きく変転していく中で、小さな村の人々は「近代化」の波をどのように受けとめたか。文化10年(1813)~明治20年(1887)、村の現実を克明に記した膨大な日記から見えてくる“近代”の意味。
目次
第1章 阿蘇大宮司家と長野村(長野村と長野家の来歴;中世の終焉;近世のはじまり ほか)
第2章 さまざまな身分を持つ男・長野内匠(武士としての長野内匠;農民としての長野内匠;手習師匠としての長野内匠 ほか)
第3章 村のくらしと文化―豊かな人間模様(阿蘇地方のくらし;長野村の行政とくらし;村の衣 ほか)
第4章 近代は“開明”か“迷惑”か(変革の予兆;小倉戦争;長野村の明治維新 ほか)
著者等紹介
長野浩典[ナガノヒロノリ]
1960(昭和35)年、熊本県南阿蘇村(旧長陽村)生まれ。1986(昭和61)年、熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了(日本近現代史専攻)。現在、大分東明高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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