内容説明
永遠の「まなざし」に屹立する〓外、“愛”の欠如に苦悩する漱石。福沢諭吉から阪田寛夫まで、傍系の文学者を貫く「聖書」の光を探る試み。
目次
〓外と漱石(森〓外と“主”;夏目漱石と倫理)
近代の名著と世界観(修善寺大患と命根の行方―夏目漱石「思ひ出す事など」;明治の精神と倫理の昏さ―夏目漱石「こゝろ」;「時」の遡行と母の微笑―夏目漱石「硝子戸の中」;懺悔と自伝的小説の狭間で―夏目漱石「道草」;人材を知りての恋―森〓外「舞姫」 ほか)
著者等紹介
大田正紀[オオタマサキ]
1949年三重県紀北町に生まれる。三重県立松阪商業高等学校を2年1学期で中退、兵庫県立神戸高等学校に1年2学期に編入学し、卒業。1970年関西学院大学文学部に入学、日本文学科で実方清教授の指導を受け、1974年卒業。卒業論文「夏目漱石『行人』論」。2年間(株)カワムラサイクル本社営業部に属し、愛知県小牧市、三重県四日市市、静岡県藤枝市、清水市などで地方勤務する。1976年関西学院大学大学院文学研究科日本文学専攻に入学し、水谷昭夫教授の指導を受ける。修士論文「北村透谷文芸の世界『楚囚之詩』。専攻テーマは、「近現代日本文学とキリスト教」島崎藤村学会、有島武郎研究会、日本キリスト教文学会、日本カルヴィニスト協会などに所属。日本キリスト改革派灘教会長老(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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