内容説明
一人の日本人インベストメントバンカーがミャンマーに「明治維新」を起こそうとして立ち上がる。果たして奇跡は現実のものになるのか…。
目次
序章 運命の出会い
第1章 下宿先の大家さん
第2章 M&Aで凱旋帰国
第3章 ファンド・オブ・ザ・イヤーへの道
第4章 軟禁、軟禁、また軟禁
第5章 27年ぶりの再会
第6章 ミャンマー版明治維新への挑戦
第7章 ミャンマー版三菱の創設
第8章 アウンサンスーチーとの約束
著者等紹介
房広治[フサコウジ]
1959年兵庫県生まれ。1982年早稲田大学卒業。オックスフォード大学に留学中の1984年から1985年、当時オックスフォード市に家族で住んでいたアウンサンスーチーの自宅で最初の下宿人となる。大学院在学中にイギリスのインベストメントバンクからM&Aアドバイザー部門で就職する機会を得て、ロンドンでの本格的なM&Aアドバイザーの日本人第一号となる。ヨーロッパでのM&Aアドバイザーとして最高のインベストメントバンク・S.G.ウォーバーグ社の一員として1990年に日本に帰国。2003年にロンドンに再赴任した後、2004年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
65
アウンサンスーチーさんと知己であるファンドマネージャーがミャンマーの将来性に着目し投資について語った本です。 鎖国政策が終了し米国の経済制裁が解除となリました。現下のミャンマーは最貧国ゆえ今後の経済発展は著しいと思います。 経済や政治について難解なことは書かれておらず、平易な文章で書かれており、分かりやすかった。勉強にもなりました。2016/10/17
Akihiro Nishio
21
ミャンマー出張予習3冊目。良くも悪くも予想外の本である。筆者はM&Aの専門家で、イギリス留学時代にスーチーさんの家に下宿したという関係。イギリス時代のスーチー一家が描写され、その後、本書全体の半分くらいをかけて著者が仕掛けたM&Aの話が展開される。後半、スーチーさんと再開した筆者は、ミャンマーでの開発プロジェクトを提案。新型精米器導入による大規模精米事業、密閉型巨大エビ養殖プラントなどを手がけるという。後者は、世界中のどこでやっても利益が出る事業で、あえてリスクのあるミャンマーでやる必要が無いような・・。2018/10/22
ぶらり
3
民主化とかノーベル賞的美談ではない、投資銀行マンがミャンマーの建国に目を付けた!という話。日本は欧米型の資本主義社会なんだから、こういう「投資話、儲け話」にもっと敏感にならないと。その割には出版社を含めて地味だなぁ。2016/04/14
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2023/08/01
ビリー
1
アウンサンスーチーの家に下宿していた投資家、房広治氏による、ミャンマーの経済発展と投資の展望。経済面に関してアウンサンスーチーに直接アドバイスできるほどの立場にいるらしい著者であるだけに、他のミャンマー本とは異なる視点から書かれていて非常に興味深い。2017/06/11