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働く・仕事を考えるシリーズ
なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか―労働法の「ひずみ」を読み解く

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  • サイズ B40判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784863193659
  • NDC分類 366.14
  • Cコード C0234

内容説明

労働基準法が施行されて、既に半世紀以上が過ぎ、我が国の経済環境は激変する一方で労働法は驚くほどその当時の姿のままである。こうした時代背景と法律のズレが、いま様々な「ひずみ」を生じさせ、労働者や企業を知らず知らず蝕んでいる。労働法を守らない企業は常にブラック企業なのか?景気が回復しても給料が上がらないのはなぜか?日本の労働市場が抱えている構造的問題を解明する。

目次

第1章 なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか
第2章 なぜ仕事をしない人がクビにならないのか
第3章 仕事はあるのに人は足らない―企業も従業員も不幸にする過重労働
第4章 その残業、本当に必要なんですか?
第5章 誰も幸せにならない合同労組―自分さえよければ…という発想から自由になろう
第6章 「うつ」は会社のせいなのか?
第7章 労働法の「ひずみ」を解消する7つの処方箋―労働法改革への道

著者等紹介

倉重公太朗[クラシゲコウタロウ]
安西法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会外国法部会副部会長。慶応義塾大学経済学部卒。使用者側の労働紛争や人事労務セミナーなどを専門とする

近衞大[コノエダイ]
森田・高橋法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会均等法部会・労使関係部会副部会長。早稲田大学法学部卒。労働事件(使用者側)を専門とする

内田靖人[ウチダヤスヒト]
虎ノ門南法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会基礎研究部会副部会長。東京大学法学部卒。労働事件(使用者側)、倒産・事業再生、不動産取引などを専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

79
理由を簡単に言えば「給料は一度上げたら二度と下げられない。法律でそう決まってしまっているから」。不利益変更の法理と賃金の上方硬直性。戦前・戦後を含めて、モノが不足しがちなビンボーな時代の制度を使い続けて、裏目に出ていることがよく分かった。2013/10/09

フリスビー

13
著者は企業の弁護士なので、必然的に企業側の立場からの内容です。終身雇用を前提とした労働法自体が問題の根っ子にあるのは分かりましたが、働く側からすると、個人ではどうしようもない問題で、何の解決にもならないかな。また、労働組合やメンタルヘルス問題の章は働く人を小馬鹿にするような稚拙な内容で、経営側の意識はこんなものかと、あらためて残念に思いました。2014/02/09

naka-m

6
結果的には古い法律の恩恵を受けてる人のせいで末端が楽になることはないってことになりそうですね。わかりやすいし面白かったです。2014/12/18

りょう

3
経営者側の立場で労働問題を取り扱っている3名の弁護士の方の共著。 主題を始め、「なぜ仕事をしない人がクビにならないのか」などの会社での疑問あるあるに対し、日本の雇用法制が生んだ構造的欠陥に原因があると分かりやすく解説した上で処方箋を提示しています。 一方的に企業を悪者にする批判本と違い、法律から現状を変えようという作者陣の意思を感じました。会社で働くなら読んでいて損はない本。 ただ、今の日本へ実際に処方箋を適用するとなると、人材育成制度も仕事の在り方も全てを変える必要があるので、理想論的な部分も。2016/02/27

かほり

3
これは面白い。1章、2章が特に良い。阿部内閣の規制緩和とはまたちょっと違う立場な気がするね。ただ、解雇権濫用法理とメンタルヘルスは遠くないか?2013/11/07

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