出版社内容情報
科学技術が発達した現代において、宗教はどのように変わりつつあるのだろう。
宗教が唱える神とは一体何なのか。たった6日間で万物を創造した全能の神は、実在したのか。本書を通じて、読者は世界各地の宗教遺跡を訪ね、最新の考古学研究が解き明かす数十万年前の人類の暮らしぶりを知る。そこではじめて、人間と宗教の長くて強い結びつきを知り、なぜ人間には神が必要だったのかの理解を深める。
読者はまた、信者らとともに世界各地の祝祭や巡礼の儀式を体験し、数多くの神話を描いた絵画に接し、太古から続く人間と信仰の関係を再発見する。世界中に広がる様々な宗教や土着信仰の特徴を知り、現代社会の中で宗教がどのような役割を演じているのかを理解する。
【目次】
INTRODUCTION
神と、その先にあるもの
CHAPTER ONE
先史時代の予兆
─ 儀式と信仰の出現 ─
CHAPTER TWO
時が始まる前の虚無
─ 混沌と創造の物語 ─
CHAPTER THREE
聖なる旅と祭事
─ 喜びや発見や信心のための営み ─
CHAPTER FOUR
宗教と未来
─ コミュニティーと実践の新しい形 ─
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
135
現代の宗教がビジュアルとグラフ等で良く纏められています。未だに何十億人もの人間が、宗教に洗脳されている状況、何時になったら、人類は宗教から脱却できるのでしょうか❓ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/25/090300032/2025/10/01
k sato
14
デジタル聖職者は、もう存在している。画面越しに信徒の告解を聴くAI神父と説法を唱えるロボット僧侶。科学雑誌で名高いナショナル・ジオグラフィックが、宗教を語るとは意外であった。かつて、科学は神への挑戦と見なされた。「宗教を技術に置き換えるのではなく、宗教を高めるために技術をどう使うかが問われています」(神学者のイリア・デリオ修道女)。この一節が長年の疑問に答えてくれた気がする。宗教と科学は共生できる。そして、共生すべきなのかもしれない。しかし、まだ分からないことがある。「神」は存在するのか。「神」は何なのか2025/12/10




