出版社内容情報
科学技術が発達した現代において、宗教はどのような意味を持つのだろうか。本来、犯罪や戦争に反対すべき勢力である宗教が、戦争の原因になっているのではないか。あわただしい現代社会を生きる人々の心を、宗教はなぐさめることができているのか。神とは一体何者なのか。たった6日間で万物を創造したり、何億通りもの姿に変身して悪魔を退治してくれる女神のことなのか。それとも、日本の北海道に住む精霊カムイのことなのか。本書を通じて、読者は世界各地の宗教遺跡を訪ね、祝祭の儀式を体験し、数多くの神話や古代の絵画に接し、太古から続く「人間と信仰」の関係を再発見する。また、世界各地に広がる様々な宗教や土着信仰の特徴を知り、現代社会の中で宗教がどのような役割を演じているのかを理解する。さらに、最新の考古学研究が解き明かす数十万年前の人間の暮らしぶりから、人間と宗教の長くて強い結びつきと、なぜ人間には宗教が必要なのかについての理解を深める。
【目次】