出版社内容情報
地図とビジュアルでめぐる、世界83の理想郷!
無尽蔵の黄金、人道主義の労働者住宅、不落の要塞、社会主義農園、1日2時間労働、未来の食材、廃棄物ゼロの都市――。理想の世界をつくろうという、人類の挑戦の歴史をビジュアルと共に描く。そもそもユートピアとは何なのか、それを具現化した社会や都市の姿、人々の挑戦と末路、自らが考える理想郷の実現に向けてもがきあがいた偉人たち。そうした人間たちの頭の中と営み、歴史を余すところなく描いた、全83話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
160
ユートピアと言えば、エルドラドやアトランティスを想い出しますが、本書は広義のユートピア、実際の都市や国、ウィキペディアまで含まれています。ユートピア何てものは、存在しないと思いますが(笑) https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/23/092700054/2023/10/13
かなた
10
アトランティス、エルドラド(黄金郷)、ムー大陸、トロイヤ王国などロマンだね〜。シンガポールはリー・クアンユーによる開発独裁により庭園都市国家として世界の模範となった。しかし報道の自由は129/180位と低く、多くの事柄が国家権力により強制的に行われている。それが都市の理想を体現するこの街に住む代価。計画都市の最高傑作ブラジリア。革命的ユートピア論者チェ・ゲバラ。理想が実現したWikipedia。2024/08/11
とみやん📖
9
日経読者サイトのプレゼント企画でもらった本。 日頃なかなか海外に行かないので、世界中の様々な情報に触れて新鮮な気持ちになった。 古今東西の理想郷、環境負荷やゴミゼロの建物や共同体、理想の実現や世の中の矛盾の解決を目指す人々や技術の動向、などなど。興味津々となり、いつか自分の目で見てみたいと思うものが多かった。一つとして叶う気はしないのだが。2024/02/17
さぶろうの領土
7
ユートピアと聞くと物語の舞台を思い浮かべるが、この本に取り上げられているのはもっと多岐にわたる。空想が作り出した架空の国もあれば、理想を持って建てられた実在の国、自由を勝ち取るために立ち上がった指導者、豊かに暮らすためのテクノロジー、etc.… ひとつの項目に対して1~1.5頁にまとめられていて、ビジュアルアトラスの名の通り絵や写真が豊富で流し見るだけでも楽しめる。読書に疲れた時の息抜きに2~3項目読むと、たまーにそのとき読んでいる小説や本と関連性が見つかったりして、思わぬ気づきがあったりする。2024/04/10
ダージリン
5
フィクションに登場する理想郷を含め、人々が夢や希望を託した場所や概念が多く紹介されている。理想に燃えた人々が現世に現出させようとして生み出されたユニークな場が斯くも沢山あったのかと驚き、楽しんで読むことができた。2024/06/09