世界の宮殿廃墟―華麗なる一族の末路

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世界の宮殿廃墟―華麗なる一族の末路

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  • サイズ B5判/ページ数 232p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784863134614
  • NDC分類 520.2
  • Cコード C0036

内容説明

中南米の植民地総督が本国に思いを馳せて作った華麗な宮殿。米国鉄道王の贅を尽くしたローマ風大邸宅。毎夏ヨーロッパ中の富裕層で賑わった名門リゾートホテル。アフリカの独裁支配者が建てた恐怖の館…世界各地の荘厳な建築遺構が語りかける支配者たちの夢と欲望、そして没落への物語。

目次

南北アメリカ大陸とカリブ海地域
西ヨーロッパ
東ヨーロッパ
アフリカと中東
アジア太平洋地域
巻末資料 世界宮殿廃墟マップ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

61
どれもが‘兵どもが夢の跡’といった風景。きっと廃墟マニアには垂涎モノ。初めのうちは物珍しさが勝ったけど、権力と財力を誇るための建物はやはり豪華で煌びやかなものの方が鑑賞するには断然いい。絶好の心霊スポットなのでは…⁈というものもあって、何か見えるハズのないものが映ってたらどうしようという考えが頭をよぎってしまうのも仕方ないことだと思う。自然と同化している建物を見ると、自然の逞しさや強かさと共に、決して自然には叶わない人間の愚かさや権力の儚さを感じた。2020/12/24

パトラッシュ

58
大資産家や絶対権力者は、巨大な建物で自らを誇示しようとした。その力が末代まで残った例がほとんどないのは、世界各地の宮殿や城館を見れば明らかだ。それでも他用途に転用されたり、観光地として人気になればまだいい。本書に収録された廃墟は田舎すぎて使えなかったり、戦争や財政的理由で放棄されたものばかりだ。どれだけ金や権力があろうとも、人間など小さな存在でしかないと思い知らされる。アラブで見た権力者の館も、国民の反乱で主人が追われた後どうなったことか。数十年後には北朝鮮が巨大建築の廃墟観光のメッカとなる未来が見える。2020/10/01

みさどん

24
住居が使われなくなると、荒れの速さったらない。この本には、豪華な建物が放置された姿を絶妙な角度で捉えてある。廃墟マニアが出てくるのもうなずける。ぽつんと突出したような贅を尽くした豪邸は周りの人々の苦しみから造られたようで切ない。施政者の傲慢を感じてしまう。きらびやかで大きければいいってもんじゃないんだ!もったいない。2021/05/13

花林糖

23
(図書館本/購入)廃墟好きなので当たり確実と思っていたら大当たり。ホテルや大学、病院にお金持ちの邸等お城以外も沢山掲載されていて見応え有り。アルゼンチン・キューバ・ハイチ・アジア・アフリカ・中東の廃墟も紹介されています。日本は何故か八丈オリエンタルリゾート。其々の解説も充実していて◎。2021/05/03

Cinejazz

22
栄華を極めたヨーロッパの王侯貴族らによる華麗な宮殿、城郭、邸宅。アメリカの成金、成功者らが贅を尽くして建てた豪邸や別荘、旧共産圏のベールに包まれていた東ヨーロッパ各地に残る宮殿廃墟など、長い時を経て朽ち果てた様子を、写真と解説で綴る世界136カ所の廃墟を集めた写真集。ハドリアヌス帝の「海の劇場」(チィボリ)、ファベルジェの別荘(サンクトペテルブルク)、サダム・フセインの宮殿(イラク)、日本のハワイと宣伝されたリゾ-トホテル(八丈島)など、侘しさが充満する栄光と没落の痕跡。 2023/03/15

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