内容説明
“遊牧生活を続けるラバーリー”“銀で飾るミャオ”“マンガライの華麗な戦争儀式”など、写真家と作家が、二人三脚で世界の少数民族を訪ねた記録。グローバリズムの波に抗い、独自の文化を保つ民族や、外の世界との接触を最小限にとどめている民族など、いずれは消えてしまうかもしれない文化を一冊に保存した。
目次
女性
挑戦
孤立
宗教
自然
印とシンボル
著者等紹介
コラッツァ，イアゴ［コラッツァ，イアゴ］ ［Ｃｏｒａｚｚａ，Ｉａｇｏ］
写真家、ジャーナリスト、映画監督、旅行者。１２０ヵ国にもおよぶ世界のドキュメンタリーの制作や撮影をし、ディレクターや撮影監督として、ＣＮＮをはじめ複数の放送局向けの番組制作に携わる。グレタ・ローパと共著の日本を題材とした写真集のほか、多数の写真集を出版している
ローパ，グレタ［ローパ，グレタ］ ［Ｒｏｐａ，Ｇｒｅｔａ］
作家、特派員。ファッション業界および広告業界で働いたのち、写真家、作家、旅行者として世界中の１００ヵ国以上のドキュメンタリーを制作。イアゴ・コラッツァと共著の日本を題材とした写真集のほか、複数の写真集を出版している
金丸良子［カナマルヨシコ］
１９５１年、東京都生まれ。１９７５年、早稲田大学第一文学部文学科卒業。２００５年、岡山大学大学院文化科学研究科博士後期課程修了。中国民俗学・中国民族学を専門とする。麗澤大学外国語学部客員教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 2件／全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
166
私は面積がさほど大きくない日本という国の片田舎に住んでいる。狭い社会の中でSNSが発達して、世界中の事がリアルタイムで知る事が出来る様になった。が、この写真集の圧倒的な存在感。「お前が世界の何を知っている？」と問われているようだった。確かに存在する少数民族の断片ではあるけれど、この目が閉じた口が訴えかけている。「私達は存在している。ここが私たちの生きる場所なのだ。」と。表紙のエチオピア・スリの女性やアルメニアのクルド人ヤズディ教徒の少女、インド・コンド人女性の瞳がとても印象的だった。2019/11/12
yomineko＠ヴィタリにゃん
58
読み友様からのご紹介本です📚全ての画像が美しいです✨✨✨エチオピアのスリ族の女性は唇にリッププレートをはめる。他にも羽根で着飾り、表紙の様に顔に綺麗にメイクを施し、タトゥーを入れる。そして、襲われない様にわざと顔を醜くするため、鼻に黒い栓を入れる女性達。自然と共に生きる彼ら、＼(^o^)／万歳＼(^o^)／2025/01/11
neimu
43
印象的な表紙。久しぶりに国立民族学博物館に出かけた時のような気分に。写真も実に美しい。その迫力、インパクトの強さにぐいぐい引っ張られる。文章も短めで端的、読み易い。景色にはデジャブ感があり、自分はいつかこういう所に住んでいたのではないかと思わされる。目を奪われる衣服・アクセサリー、入れ墨、家屋に調度、目に染みるような色、深い闇を沈めた表情、生き生きとした眼･･･。目次は女性、挑戦、孤立、宗教、自然、印とシンボル。既視感のある知らない世界にドキドキワクワクしてしまうのだが、それは不謹慎なのか･･･？ 2025/03/02
たまきら
43
ザ・ナショナルジオグラフィック！美しく力強い写真集です。女性、挑戦、孤立、宗教、自然、印とシンボルという6つの章で構成されており、個人的にはやはり女性の章の力強さに心を打たれました。特に長角ミャオとよばれる女性の巨大な頭飾りが、先祖から受け継がれた3メートルにも及ぶ髪をまとめることでできていること、そして彼女が飾りを完成させるまでのプロセス写真が紹介されていることに驚きました。プライベートに入り込んだ写真家たちの苦労エピソードを読みながら、被写体が嫌な思いをしていないといいな…とちょっと心配になりました。2024/12/12
タナカ電子出版
37
2019年10月22日に出版されたこの本は現代でも数少ない少数民族の記録本です☺️ナショナルジオグラフィク社から発行だけあって写真とてもが美しい✨6章構成 1章女性 2章挑戦 3章孤立 4章宗教 5章自然 6章シンボル 私の読書は自由に感想や思考要素として読めば良いと言う立場をとって読んでいます。決して彼の生き方が間違っているとか正しいとか今の社会の方が幸福だとは考えてはいない。ただただ社会性を持つヒトの幸福は文化とは切り離せないのかも知れない…私の取り巻く日本の社会文化性も彼ら少数民族の文化性も…2019/12/01
