ピュリツァー賞受賞写真全記録

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  • サイズ A4判/ページ数 319p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784863131415
  • NDC分類 748
  • Cコード C0000

出版社内容情報

アメリカ国内で前年に発表された優れた報道・作品に授けられる「ピュリツァー賞」。本書では時代を映した第一級の証拠である受賞作品を通して、現代史を一望することができます。世界的に有名で、アメリカで最も権威のある賞を受賞した写真を、賞の創設から最新の受賞作まで紹介。時代背景や撮影データ、撮影時の状況、報道における意義などの解説も満載です。

<収録内容>
第一期(1942-1961年) 大判カメラの初期とピュリツァー賞受賞作品
第二期(1962-1969年) カメラの小型化、ベトナム戦争と公民権運動
第三期(1970-1980年) 新たな賞、特集写真部門の創設
第四期(1981-2002年) カラー写真、デジタル化、女性写真家、アフリカ
第五期(2003-2011年) デジタル革命

内容説明

アメリカで最も権威ある賞のひとつ、ピュリツァー賞。最初の受賞写真は、自動車工場でのストライキを写したものだった。その後70年間に受賞作が伝えたのは、ベトナム戦争、冷戦、アフリカの紛争、イラク、アフガニスタン、噴火、地震、津波。写真家が全身全霊をかけて切り取った1枚の写真に、時代のすべてが映し出されている。1942年の写真部門創設から、最新2011年の受賞写真までを収録。受賞写真を編年で紹介。撮影時の状況、写真への反響、写真家自身の証言、撮影機材や条件を記した撮影データ、背景を理解する助けに、同時代の出来事を付した。

目次

第1期 大判カメラと初期のピュリツァー賞受賞作品(1942年・デトロイトの労働争議(ミルトン・ブルックス)
1943年・水を!(フランク・ノエル) ほか)
第2期 カメラの小型化、ベトナム戦争と公民権運動(1962年・孤独な2人(ポール・パシス)
1963年・革命と罪の赦し(ヘクター・ロンドン) ほか)
第3期 新たな賞、特集写真部門の創設(1970年ニュース速報部門・キャンパスの銃(スティーブ・スター、AP通信)
1970年特集部門・季節労働者の移動(ダラス・キニー) ほか)
第4期 カラー写真、デジタル化、女性写真家、アフリカ(1981年ニュース速報部門・浜辺での処刑(ラリー・プライス)
1981年特集部門・ジャクソン刑務所での生活(タロウ・ヤマサキ) ほか)
第5期 デジタル革命(2003年ニュース速報部門・コロラドの山火事(ロッキー・マウンテン・ニューズ紙写真部スタッフ)
2003年特集部門・エンリケの旅(ドン・バートレッティ) ほか)

著者等紹介

ビュエル,ハル[ビュエル,ハル][Buell,Hal]
元AP通信写真部門責任者。シカゴで育つ。ノースウェスト大学でジャーナリズムを専攻、星条旗新聞社のカメラマンをへて1956年にAP通信社入社。在職中は35カ国を訪れ、20世紀後半の多くの世界的事件の写真報道にかかわった。ジョー・ローゼンタールの写真集“Uncommon Valor,Common Virtue”の編著ほか、5冊の著書がある。写真および写真報道倫理について、広く講演をおこなっている

ハルバースタム,デービッド[ハルバースタム,デービッド][Halberstam,David]
1934‐2007年。アメリカのジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズ紙の記者としてベトナム戦争を取材、これにより1964年にピュリツァー賞を受賞。政治、企業、メディア、戦争などの分野でニュージャーナリズムの旗手として活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@ヴィタリにゃん

53
有名な「硫黄島の星条旗」「舞台上の暗殺」「ナパーム弾から逃げる少女」1981年からカラー化。天安門事件、血まみれの学生を運んでいる😨はげわしと少女は報道か人命かの論争の挙句、カーター氏は3ケ月後自殺した😢世界貿易センターのテロ、はっきりと覚えているのはここから。デジタル化で画像が鮮明になり余計に生々しく痛ましい。いつでも戦争の犠牲者は弱者。特にアフリカとアジアの悲しい写真が多い。原爆直後の写真を撮った松重美人氏もカーター氏と同じ様な思いだったに違いない。これを残して世界に知らさなければ!という思い。2024/11/19

GAKU

31
1942年の賞の創設から2011年受賞作まで紹介されています。時代背景や撮影データ、撮影時の状況、報道などの解説も掲載されています。戦争、暴動、暗殺、事故等多くは悲惨な写真が多いです。たった1枚の写真が与える感動と、衝撃の大きさを改めて実感しました。特に印象的だったのは、ベトナム戦争での「爆撃からの逃走」、「ナパーム弾から逃げる少女」。この2枚は誰もが目にしたことがあると思います。またスーダンの悲惨な飢餓状況「ハゲワシと少女」。これも多くの方がご存知かと。その他もどれも素晴らしい作品ばかりでした。⇒2016/01/24

風眠

25
かつて報道写真は新聞記者からバカにされていた時代があった。まだまだ新聞が文字主流の時代に、写真ごときで何が伝えられるというのか、と言われていたそうだ。しかし写真・映像は言葉以上のものを雄弁に語ってくれる。この写真集は、ただのピュリツァー賞受賞写真集という枠だけにとどまらず、近代史、報道の移り変わり、どのような状況で撮影されたか、受賞者の人物像やその後、など、詳しく記録されている。そこには受賞者の光と影、苦悩と葛藤が細かく書かれていてより胸に迫る。世界には悲しみと憎しみがある一方で、愛も確かにそこにある。2012/02/06

ヨクト

23
ジャーナリズムを代表する賞、ピュリツァー賞の70年間の軌跡がここに収められている。時に過激すぎる写真もあるが、それは言葉では表現できない事象を我々に伝える。その写真の背景にある物語、世界が抱える問題、それを浮き彫りにするとともに、日本の平和を噛みしめた。等身大の現実を伝えるジャーナリズムがここにはある。「1977年バンコク路上の暴力」「1985年飢餓」が脳裏に焼き付いて離れない。2014/01/15

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

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70年間の世界の歩み2020/10/31

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