出版社内容情報
アメリカ国内で前年に発表された優れた報道・作品に授けられる「ピュリツァー賞」。本書では時代を映した第一級の証拠である受賞作品を通して、現代史を一望することができます。世界的に有名で、アメリカで最も権威のある賞を受賞した写真を、賞の創設から最新の受賞作まで紹介。時代背景や撮影データ、撮影時の状況、報道における意義などの解説も満載です。
<収録内容>
第一期(1942-1961年) 大判カメラの初期とピュリツァー賞受賞作品
第二期(1962-1969年) カメラの小型化、ベトナム戦争と公民権運動
第三期(1970-1980年) 新たな賞、特集写真部門の創設
第四期(1981-2002年) カラー写真、デジタル化、女性写真家、アフリカ
第五期(2003-2011年) デジタル革命
内容説明
アメリカで最も権威ある賞のひとつ、ピュリツァー賞。最初の受賞写真は、自動車工場でのストライキを写したものだった。その後70年間に受賞作が伝えたのは、ベトナム戦争、冷戦、アフリカの紛争、イラク、アフガニスタン、噴火、地震、津波。写真家が全身全霊をかけて切り取った1枚の写真に、時代のすべてが映し出されている。1942年の写真部門創設から、最新2011年の受賞写真までを収録。受賞写真を編年で紹介。撮影時の状況、写真への反響、写真家自身の証言、撮影機材や条件を記した撮影データ、背景を理解する助けに、同時代の出来事を付した。
目次
第1期 大判カメラと初期のピュリツァー賞受賞作品(1942年・デトロイトの労働争議(ミルトン・ブルックス)
1943年・水を!(フランク・ノエル) ほか)
第2期 カメラの小型化、ベトナム戦争と公民権運動(1962年・孤独な2人(ポール・パシス)
1963年・革命と罪の赦し(ヘクター・ロンドン) ほか)
第3期 新たな賞、特集写真部門の創設(1970年ニュース速報部門・キャンパスの銃(スティーブ・スター、AP通信)
1970年特集部門・季節労働者の移動(ダラス・キニー) ほか)
第4期 カラー写真、デジタル化、女性写真家、アフリカ(1981年ニュース速報部門・浜辺での処刑(ラリー・プライス)
1981年特集部門・ジャクソン刑務所での生活(タロウ・ヤマサキ) ほか)
第5期 デジタル革命(2003年ニュース速報部門・コロラドの山火事(ロッキー・マウンテン・ニューズ紙写真部スタッフ)
2003年特集部門・エンリケの旅(ドン・バートレッティ) ほか)
著者等紹介
ビュエル,ハル[ビュエル,ハル][Buell,Hal]
元AP通信写真部門責任者。シカゴで育つ。ノースウェスト大学でジャーナリズムを専攻、星条旗新聞社のカメラマンをへて1956年にAP通信社入社。在職中は35カ国を訪れ、20世紀後半の多くの世界的事件の写真報道にかかわった。ジョー・ローゼンタールの写真集“Uncommon Valor,Common Virtue”の編著ほか、5冊の著書がある。写真および写真報道倫理について、広く講演をおこなっている
ハルバースタム,デービッド[ハルバースタム,デービッド][Halberstam,David]
1934‐2007年。アメリカのジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズ紙の記者としてベトナム戦争を取材、これにより1964年にピュリツァー賞を受賞。政治、企業、メディア、戦争などの分野でニュージャーナリズムの旗手として活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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