内容説明
時速100キロで車を飛ばし、自由気ままな生活を送っていたジョン。が、ある日、サンフランシスコ湾の大規模な原油流出事故を目撃し生活を一変。車を捨て、徒歩の生活を始める。いぶかる周囲と言い争いをしないため、口も完全に閉ざした彼。そして、西海岸から徒歩で東海岸に住む家族の元へと、数千キロに及ぶ旅を始める。旅の途中で大学に入り、口をきかないまま博士号まで取得。そして、ついには…。一途に信念を貫いた男の物語。
目次
そして、私は車に乗るのをやめた
地球を感じて歩くこと
沈黙の誓いを立てる
死神との出会い
歩いては渡れない川
原生自然の中で暮らす老夫婦
大学で学位を取る
理不尽な逮捕状
広まる「プラネットウォーク」運動
木造舟をつくる
原生自然でのさまざまな出会い
大学院に入り研究を進める
イエローストーン国立公園とクマ
厳寒の地を生きのびる
全米ネット局のテレビ番組に出る
小さな町、大きな街
中西部の大学で博士号を取得する
ふたたび口を開くとき
政府機関の職と未来への船出
エピローグ―その後の活動
著者等紹介
フランシス,ジョン[フランシス,ジョン][Francis,John]
歩くことを通じて環境保護への意識を高め、世界の自然保護と平和への貢献をめざす運動を展開するNPO「プラネットウォーク」設立者。南オレゴン州立大学で学士号、モンタナ大学で修士号(環境学)、ウィスコンシン大学マディソン校では博士号(土地資源研究)を取得。米政府の環境問題のプロジェクトチームの一員や国連の親善大使などとして活躍。現在、歩くことを通じて環境問題を学ぶ教育プログラム「プラネットラインズ」の構築に取り組んでいる
尾澤和幸[オザワカズユキ]
英語・フランス語翻訳者。1953年、東京生まれ。1976年、早稲田大学政治経済学部卒。日経ナショナルジオグラフィック社編集部に勤務後、現在、フリーの翻訳者、編集者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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