出版社内容情報
「大野木さん、右眼が見えない。--思ったより早かったな」
他人を救う人生の先にあるのは、確実な死。
隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!
毛髪が編まれた行李、亡者が這い出る六曲屏風、幻獣を造む深蘇芳のインク、禁足の実と樹化した男…
隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!
装画:げみ
【目次】
序/玄手/懇願/山科/幻獣/去来/専脳/巡罪/毒牙/探迫/雪火
内容説明
「大野木さん、右眼が見えない。―思ったより早かったな」他人を救う人生の先にあるのは、確実な死。隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!
著者等紹介
嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
159
夜行堂奇譚及び嗣人、捌作目です。今回も連作短編集、オススメは、「専脳」&「毒牙」です。 ホラーブーム真っ最中で、九巻に続く気配です。夜行堂の謎はそのまま、まだ終わりは全く見えていません。 https://book.shc.co.jp/232362026/07/16
ちょろこ
102
シリーズ八の一冊。どこまで強く優しいのだろう…千早君と大野木さんは。怪異に呑まれた人のために、そして大切な相棒のために。今巻はそれをいつも以上に思わずにはいられなかった。「序」から大野木さんの思いが痛いほど伝わりせつない。千早君の身体は、近い将来は…ざわざわ不安感は一層増してくる。その傍らで起きた数々の怪異。二人に出会えたからこそ救われた人がいること、常に命がけ、本気で向き合う彼らの姿が沁みたな。猿の絵皿にほっこり、行李、屏風の呪い、夜行堂の地下がいざなう夜市にぞわり。中年期の木山と姪…これは一番衝撃的。2026/07/09
yukaring
73
「人を救う人生の先にあるのは、確実な死」今作は冒頭から不穏で少しドキドキしながら読了。面白くて夢中で読んだけれど最初のやりとりが気になり、落ち着かない気分の最新刊。毛髪が編まれた呪具や禁忌を破り樹木と化す男性、耳元に浮かぶ女の口など、今回も大野木さんと千早君が体当たりで怪異に立ち向かう。そして合間に差し込まれるのが木山老人の陰謀や夜行堂店主の正体、楸と恭也の邪悪高校生たちの企みなど謎と謎が絡み合う絶妙な構成。そして対策室の2人へ残酷な運命がじわじわと迫りくる。千早君の覚悟、大野木さんの苦悩が切なすぎる。2026/08/13
がらくたどん
56
大野木が平伏す!誇りとか信条とか全て捨てて平伏す。大事な相棒の残された時間のために。そんな序から始まる本作は大きなピースが嵌った感じ♪例えば、若き帯刀と未だ書生の木山が訪ねるまだ現の中にあった頃の夜行堂(巡罪)。例えば「今の」夜行堂店主が「本質を見抜く、素晴らしい画家」と評する女性が描いた店主の影(幻獣)。木山千景が後にあの悪魔のような少女を産む事になる姪に何を仕掛けたか(専脳)。そうした物語の柱になるピースの周囲に散りばめられる千早と大野木の誠実で緊迫した闘い。千早の姉弟子である柊姐さんの登場が嬉しい♪2026/07/07
さっちゃん
49
シリーズ第8弾。読友さんのレビューから覚悟していたが、冒頭から千早の右眼が見えなくなるなど不穏なムードでいっぱい。髪で編まれた呪具、遺品の万年筆、御山に入った男、幻獣、猿の皿、ヤング木山と姪、福部家の呪具、木山の姪孫・モンスターJK鷹杉楸、アパートの怪、寒村の祟神など、散らばるエピソードの数々。大野木さんが千早を思う気持ちも千早の優しさも、わかり過ぎるだけに何とかならないのかともどかしい。あとどれほど時間が残されているのか。千早を失うなんて大野木さん耐えられないのでは?きっと何か手立てがあると信じたい。2026/08/18




