出版社内容情報
私は、恐ろしい悪魔を召び出してしまいました。
私は、己の愉悦の為に人を狂わせてしまいました。
大野木に取り憑く穢れた生き人形、生贄を求める蛇神、亡者が徘徊する木山邸跡地、鏡に映りこむ異形の家族…
隻腕の見鬼・千早とビビりの堅物公務員・大野木が怨嗟に塗れた怪異に相対するバディホラー第7弾!
装画:げみ
【目次】
序/侵蝕/縁起/不在/心躊/仮贄/過誤/閉環/憑纏/瞑躁
内容説明
隻腕の見鬼・千早と、ビビりの堅物県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人ではないモノどもが集う場所、決して遠くはない背中合わせの異界で、人の情念や想いが引き起こす数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。
著者等紹介
嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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眠る山猫屋
51
矢継ぎ早の出版が嬉しくも心配な嗣人さん。外伝も出た木山氏の闇堕ちエピソードから始まる今巻。師匠の帯刀さんに反発しながらも、父性に揺れていた彼がとうとう一線を越える・・・。現代パートでは大野木さんが大変な目に遭いまくるが、彼の善良さが救いなんだよなぁ。千早くんは頼りになるけど、儚い未来しか見えない。割とあっさり目な結末の物語が多いけれど、事件の陰惨さはなかなか。暈した描写だから怖がりさんも大丈夫(なはず)。2025/10/24
mihya
45
いずれも濃い内容。木山はそこが分かれ目だったか…って気がした。やはり木山や楸(今回は名前だけだけど)が絡む話は読むのが辛い。大野木さんと千早は悲しい未来が透けて見えるだけに、力を合わせて活躍する姿が嬉しい。この2人の関係がずっと続いてくれると良いのに…。2025/11/01
胡蝶
7
待望の新作っ!今回は木山の少年時代の話から始まり楸以外は満遍なく登場人物が出てきた感じm(*-ω-)m 今回もエグい描写はあったけどやはり面白くてついついのめり込んで一気に読んでしまった、、早く次が出ますように!2025/10/29
杳
7
今回は、読後にホッとするお話が多かったような気がするけど、千早くんの優しさが読んでいてだんだん切なくなってくるよ……。(、、;) 大野木さんの気真面目さが癒し……。願わくば、ずっと千早くんの隣にいてあげて欲しい……。2025/10/16
しゅがー
5
展開的にハラハラする感じが多かった印象。ただちゃんと安心する結果になったものもあったので良かった。相変わらず主人公コンビの仲の良さも良い。2025/10/19
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