出版社内容情報
危険地帯ジャーナリストであり裏社会に迫るYouTuberとしても大活躍中の丸山ゴンザレスが、旅先の路地や取材の合間にくゆらせたタバコの煙のあった風景と、その煙にまとわりついた記憶のかけらを手繰り寄せた異色の旅エッセイ15編。海外の空港に到着して一発目のタバコ、スラム街で買ったご当地銘柄、麻薬の売人宅での一服、追い詰められた夜に見つめた小さな火とただよう紫煙……。
煙の向こうに垣間見たのは世界のヤバい現実と異国の人々のナマの姿だった。
ウェブ連載を加筆修正し書き下ろしを加えた待望の一冊。
内容説明
旅と煙と、ときどき危険。銃密造工房で、パリの地下空間で、独房のようなNYの安宿で…危険地帯ジャーナリストの旅と取材の相棒はいつもタバコだった。瞼の裏に残る“煙のあった風景”をたぐりよせ紡いだエッセイ15篇。
目次
銃の密造工房に漂っていた煙(フィリピン)
はじまりの煙(バンコク)
新しい煙の流れる風景を見つめて(バンコク)
安宿の天井に吸い込まれた煙(ニューヨーク)
マンハッタン・アンダーグラウンドの吸い殻(マンハッタン)
決め台詞で思い出す懴悔の煙(マンハッタン)
裏道に消えた煙(ニューヨーク)
夏空を見上げて、ただ煙を見送った(カリフォルニア)
世界の果てで眺めた煙(ケニア)
坂の上の白い粉(ボリビア)
取り残された夜(ブラジル)
喉に刺さった骨と沖縄タバコ(沖縄)
夜に漂う自由の残り香(香港)
パリで思い出す地下の記憶(パリ)
これから見る風景
著者等紹介
丸山ゴンザレス[マルヤマゴンザレス]
1977年、宮城県生まれ。ジャーナリストであり編集者。國學院大學学術資料センター共同研究員。大学院修了後、無職、日雇い労働、出版社勤務を経て独立。危険地帯や裏社会を主に取材している。テレビ番組「クレイジージャーニー」(TBS系列)やYouTube「裏社会ジャーニー」でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。