間違いだらけのエネルギー問題

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間違いだらけのエネルギー問題

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  • サイズ B40判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784863102521
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2021年から起きた欧州エネルギー危機、そしてロシアによるウクライナ侵攻において、EUのエネルギー問題がクローズアップされている。供給の不安定化、化石燃料価格の上昇をもたらしたのは、拙速な脱石炭、再生可能エネルギー導入が原因だった。温暖化対策を進めるための策が、ロシアへの脆弱性を増す結果となってしまったのである。
世界では既に弊害が広がりつつある再エネを、これからさらに増やしていこうとする日本は、「間違った」エネルギー政策で国民の負担を増やし、ますます貧しくなってしまうのだろうか。そうならないために、今「正しい」エネルギー政策への転換が必要である。

内容説明

電気代上昇、停電危機…エネルギー政策で国民が貧しくなる!

目次

序章 国民をさらに貧しくする再生可能エネルギー
第1章 再エネ拡大で繰り返される「悪夢の10年」
第2章 貧困化する日本の非現実的な温暖化対策
第3章 「環境と経済の好循環」の裏側
第4章 停電から戦争まで 再エネが引き起こす悲劇
第5章 脱炭素と水素社会がもたらす未来
第6章 「CO2に価格」で世界は大混乱
第7章 日本を衰退させないエネルギーの選択

著者等紹介

山本隆三[ヤマモトリュウゾウ]
常葉大学名誉教授。NPO法人国際環境経済研究所所長。京都大学卒。住友商事地球環境部長、プール学院大学(現桃山学院教育大学)教授、常葉大学経営学部教授を経て現職。経済産業省産業構造審議会臨時委員などを歴任。現在日本商工会議所、東京商工会議所「エネルギー環境委員会」学識委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

14
序章 国民をさらに貧しくする再生可能エネルギー 第一章 再エネ拡大で繰り返される「悪夢の10年」 第二章 貧困化する日本の非現実的な温暖化対策 第三章 「環境と経済の好循環」の裏側 第四章 戦争から停電まで 再エネが引き起こす悲劇 第五章 脱炭素と水素社会がもたらす未来 第六章 「CO2に価格」で世界は大混乱 第七章 日本を衰退させないエネルギーの選択2022/09/06

朝ですよね

4
日本における電力自由化や再エネ賦課金の問題点、世界的な脱炭素政策の混乱などを指摘する。内容は以前から指摘されている基本的なもの。昨今コロナや戦争による資源供給の不安定化、電気料金の高騰といった問題が現実化してきたため、ようやくこういった本が出せるようになったのだろう。最終章では過剰な再エネ推進政策をSMR(原子力)と水素製造に転換すべしと提言する。"都市部の企業が田舎に中国製の太陽光パネルを設置する。運用は殆ど雇用を生まず、地元企業と住民はFITで高くなった電気料金を負担するだけ。"(p94他)2022/10/08

Hitoshi.F

4
再生可能エネルギー、極めて重要なエネルギー源であり、今後の利用拡大や技術向上に期待するところである。が、現時点の国内世論に触れていると、かなり過大評価ではないかと常々思っていた。そんな思いを論理的、具体的に分かり易くまとめた本。雇用拡大や地域活性化を謳い文句に、地方自治体が再エネ事業に奔走し、湖面を思わせるような一面ソーラパネルの大地が次々出現。本書のいうとおりそこに人影は見えない。雇用拡大、活性化は果たしてどこへ。エネルギーは食料、防衛と並び国家存続の要件だ。自由競争もいいが、国家主導を期待するばかりだ2022/09/12

くらーく

4
言いたい事は分かりますが、余計な記述が多くて。まあ、エネルギーは全ての根幹ではあるけど、何だか居酒屋での談義みたいでねえ。ちょっと辟易としますな。 それとタイトルがねえ。間違いだらけの、ってつくと、どうも古さが感じられて。徳大寺さんも亡くなって何年経つんだよ、と思いますわ。著者が付けたタイトルかどうか分かりませんけど。 まあ、欧米が(特に欧が)脱炭素で石炭、石油の発電を忌避する時に、日本は独自の道を行きますとは言えないよね。とても批判されるし。言い返す度胸のある政治家はいないよね、残念ながら。 2022/08/21

JNTEST23

3
「現在のエネルギー基本計画は温暖化対策に主眼を置きすぎ、安定供給と価格に対する配慮が欠けているように見える。」と忖度なしに意見していて読みやすく納得しやすい。電力自由化失敗による国民の貧困化、fitによる市場の歪み、容量に対して投資できないため発電が増えないという経済性、環境と産業化の両取りに行ったが日本の雇用は生まれず中国のシェアが高まった。過去を学ぶと確かに間違いだらけである。今後について著者の提案はSMRと需要に近い場所での水素製造。これも含めて課題に正面から向き合い対処していかなければならない。2022/06/27

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