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法を通してみたロシア国家―ロシアは法治国家なのか

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863101524
  • NDC分類 322.938
  • Cコード C0022

内容説明

誰もが知りたいロシアの本当の姿。現代ロシアは、はたして立憲主義的か?ロシア大統領選挙はアメリカより民主的か?ウクライナ政変は「寝た子」を起こしたのか?プーチン・ロシアは非リベラル国家へ転回するのか?

目次

序章 ロシアは法治国家なのか
第1章 権利・利権・権力―ロシア国家と法をみる視点
第2章 立憲主義からみたロシアの歴史
第3章 ロシアの立憲制度と大統領権力
第4章 ウクライナ政変とクリミア問題
第5章 ロシア文学と法
第6章 外向きと内向き―非リベラル国家への転回?

著者等紹介

渋谷謙次郎[シブヤケンジロウ]
神戸大学大学院法学研究科教授。1969年、神奈川県生れ。早稲田大学法学部卒業後、モスクワ大学留学。1999年、東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所研究員を経て、神戸大学大学院法学研究科助教授。2009年より現職。主要研究テーマは、現代ロシア法の諸問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえ

9
「ソ連時代に、ある異論派が街頭で「ソヴィエト憲法万歳!」というプラカードを掲げたところ、逮捕されたという。件のプラカードには字義的にいかなる反ソ的、反体制的メッセージもないが、それでも、社会主義的民主主義の理想について語っているソヴィエト憲法を喚起させることは、見方によっては、ブルジョア的な自由を主張するよりも時の権力にとっては警戒対象となったのである。仮に「資本主義万歳!」というメッセージならば、ソ連社会では単に狂人扱いされるだけであったが、「ソヴィエト憲法万歳!」は、当局にとって座視できなかった」2020/02/19

晴天

1
形式の上では政令に過ぎないが法律や憲法をも超越したものとして振るわれる「最高ソヴィエト幹部会令Указ Президиума Верховного Совета СССР」は、時として非人道的な、時として温情的な決定をも下す(法律的な根拠はよくわからないまま)。まさにソ連・ロシア法の難しさだ。/本書は、ゴーゴリ、ドストエフスキー、トルストイから最近話題の『シベリアの掟』、映画『誓いの休暇』から『12人の怒れる男』までロシアの文学・映画から法文化を窺おうとするなどロシアマニアにはなかなか気が利いている。2016/12/26

Yasuhiro Yosikawa

1
中東・ロシアの政治経済についての書籍を好んで読んでいます。 実生活にあるアメリカ的な資本主義へ、中東及びロシア(マルクス主義的?)的観点の理解を加えなければ、今の情勢を理解できないと感じその入門書として本書を購入しました。法治国家、立憲主義、民主的、今ある概念では捉えきれないその姿をボリシェビキ革命〜ソ連崩壊を通じたロシア(ソ連)固有の政治(ボリシェヴィキ一党独裁、スターリン独裁)背景と憲法の力関係(手段か目的か)を読み解き、現代ロシアがリベラルか否かを論じています。冗長な説明が多いですが好きな一冊です2016/02/04

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