内容説明
無添加はナチュラルで安全?添加物を摂るとがんになる?添加物のホントの話。
目次
第1章 無添加社会は無防備社会
第2章 無添加社会が健康を損ねる
第3章 食品は本質的に危険をはらんでんいる
第4章 安全・非安全の判断に必要な量の概念
第5章 安全性を感覚で判断してはいけない
第6章 確かな目が安全な食卓をつくる
著者等紹介
長村洋一[ナガムラヨウイチ]
鈴鹿医療科学大学副学長・教授。藤田保健衛生大学にて30年以上にわたり臨床検査教育と研究に携わる傍ら、食品の有効性、安全性に関する幅広い調査研究活動を行ってきた。平成13年に健康食品を含む食に関する正しい情報を発信するため「(一社)日本食品安全協会」を設立し、医療職者を中心とした5,000名以上の会員組織の理事長として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さき@merry
6
行き過ぎた「無添加安全社会」は、消費者の利益を失わせ、時に「ガリレオの裁判」を引き起こす…。作者が非常に科学的で公平な見方をしているのが好印象でした。「無添加であることが何か事件を引き起こさない限り、このままでも良いような気がしないでもない」と言った上で鳴らす警鐘。それは添加物に対する過剰な嫌悪に、歯止めをかけなければいけない時だということを意味しているのではないでしょうか。メディアに踊らされて無意味な「添加物バッシング」をしないためにも、多くの人に読んでもらいたい本。2016/06/25
Minamihama
2
みなさん、絶賛の嵐のようだが、私にはこちらも極論だと思えた。ご自身は他人を非科学的だとおっしゃっているが、長村教授自身もあまりにも性善説すぎて間違いに気付かず、これでは資本主義の中で利益追求を優先する企業に利用されてしまうのではないかと危惧している。2019/09/09
emirio
1
著者は、藤田保健衛生大学で研究し、日本食品安全協会を設立。 無添加食品も危険。山崎パンがカビないのは製造工程が清潔だから。「ヤマザキパンはなぜかびないか」の本の実験と考察はインチキ。パンをおいしく仕上げる臭素酸カリウムの素晴らしさが他の添加物で代替できなかっただけ。「添加物の神様」のベストセラー著書の実験はインチキ。「食塩」「グルタミン酸ナトリウム」「5'-リボヌクレオチドナトリウム」「リンゴ酸」を添加することで新たな毒性物質が合成される。相互作用で何かが発生しても添加量が極微量の為無視できるレベル。 2019/08/21
アサノハ@DDD3待ち
1
「添加物は体に悪い」「どんどん無添加にしよう!」というザツな風潮が苦手で、添加物について化学的・中立的に検証している本を読むために購入。やや批判的な文章のため中立的かは微妙だけど、著書が無添加こそ危険と主張する根拠、今までにあった行き過ぎた無添加風潮による騒動、添加物以前に野菜そのものに含まれる発ガン性物質などが説明されている。添加物それぞれの具体的な使用目的や原料を知りたいので、化学的で中立的な「身の回りの添加物辞典」のようなものはないかな。2017/07/09
しまちゃん
1
添加物は「悪」なのか? そうではないみたいです! そんな添加物についての正しいお話しをしてくれています。「だしの素を使うたびごとに罪の意識を感じていましたが、・・・気楽にだしの素が使えるようになりそう」と、添加物に対する罪の意識を持っている人が多いことも説明しています。「酵素のおかげで少量の科学物質なら天然、人工に関係なく全部分解できるから大丈夫」と『酵素』の働きについても知ることが出来ました。ヤマザキパンのパンがカビない理由も正しく説明して、臭素酸カリウムが量に視点を置けば、安心だというのが分かります。2016/05/18