大和魂の精神史―本居宣長から三島由紀夫へ

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863101432
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

内容説明

ミステリーを読むような爽快さ!赤穂浪士、吉田松陰、三島由紀夫―、かれらを突き動かした激情の正体は何か。従来の「もののあはれ」観を顛倒し、日本文化の基底に迫る渾身の力業。

目次

第1章 「大和心」への旅(揺れ動く日本文化の捉え方;世界に開かれた日本 ほか)
第2章 武器としての「もののあはれ」(「もののあはれ」という日本文化;辞書に見る「もののあはれ」 ほか)
第3章 和魂と荒魂(宣長の「桜」の和歌;桐壺更衣の日本的な美しさ ほか)
第4章 三島由紀夫の戦い(三島由紀夫デビューの舞台;ロマン主義とは何か ほか)
第5章 『徒然草』と「もののあはれ」(「もののあはれ」原義;宣長が嫌ったのは『徒然草』だけではない ほか)
第6章 宣長が戦った源氏文化(たった一人の反乱;藤原定家によって「古典」となる ほか)
第7章 宣長から近代へ(平和に潜む精神の危機;心の王国と『源氏物語』 ほか)

著者等紹介

島内景二[シマウチケイジ]
1955年生れ。電気通信大学教授。『源氏物語』を中心とする古典文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あいあい

2
大和魂=大和心の精神史を『源氏物語』を軸にたどった論考。十一世紀初頭紫式部という女性が書いた虚構の物語が、藤原定家以来「源氏文化」として洗練され、北村季吟において集大成される。そこにおいて『源氏物語』は「平和と調和」の文化統合システムであり、和漢梵を宥和させるものであった。ところがその「源氏文化」に、知の大悪人(?)本居宣長が異を唱え「もののあはれ」という主題をもって一気にひっくり返してしまう。その経緯が、帯にあるとおり「ミズテリーを詠むような爽快さ!」で明らかにされていく。いや、面白かった!2023/02/20

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