内容説明
人的資源、とりわけ資源としての人間身体―身体を資源=手段として捉え、その主体的側面と物的側面の双方を、狩猟、牧畜、職人労働、芸能などの実践面で比較しつつ、象徴系と生態系の相互作用のなかで解明する。
目次
序 身体資源の共有
1 生成(からだの資源性とその拡張―生態人類学的考察;生活世界の資源としての身体―カナダ・イヌイトの生業にみる身体資源の構築と共有;狩り=狩られる経験と身体配列―グイの男の談話から)
2 継承(手指を使って土器をつくる―エチオピア西南部アリ女性職人による身体技法;歌舞が儀式的なものとなる機構―西浦田楽に見られる「離脱」と「放置」)
3 変容(「糞肛門」の出現―マッサージ、身体の資源化・資源の身体化の現場から;複数化する間身体―現代ケニアのムンギキ・セクトを事例として)
4 漂流する自己(家族形成資源としての配偶子の空間的・時間的トランスファー;国際養子縁組におけるアイデンティティの問題―スウェーデンの場合;資源の放棄)
著者等紹介
菅原和孝[スガワラカズヨシ]
1949年生。京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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