内容説明
鉄道院初代総裁・後藤新平との出会い、関東大震災の復興に携わるなか、贈収賄の嫌疑をかけられる。無罪を勝ち取ったが鉄道省を去り、満鉄の理事となって動乱の中国へ。一代の風雲児、波乱の前半生―。「新幹線の父」十河信二の生涯、青雲篇!
目次
序章 「明治以来の夢なり」
第1章 ストライキの青春
第2章 「巌頭の感」の衝撃
第3章 恩師・後藤新平と鉄道
第4章 西条学舎と米国留学
第5章 「種田・十河時代」と盟友たち
第6章 関東大震災と帝都復興院
第7章 復興局疑獄事件
第8章 「友情」の無罪判決
第9章 動乱・満州の風雲児
著者等紹介
牧久[マキヒサシ]
ジャーナリスト。1941年、大分県生れ。64年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。名古屋支社報道部次長、東京本社社会部次長を経て、89年、東京・社会部長。その後、人事局長、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て2005年、テレビ大阪会長。現在、日本経済新聞社客員、日本交通協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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筋書屋虫六
3
新幹線の生みの親と言われながら開業式典には招待されなかった十河信二・元国鉄総裁の、波乱の人生。国作りと鉄道は正に一体だった時代。 十河の強烈な個性もさることながら、後藤新平や千石貢など人生観を生む巨人との出会い、種田虎雄をはじめとする親友たち。広軌構想も政争の具にされ潰され、復興局疑獄で投獄されたり、友人弁護団が勝ち取る無罪判決。十河総裁が学生時代に娘義太夫の追っかけ「堂摺蓮」だったとか、国鉄浪人時代に牧野省三とカラー映画を製作したものの火事で焼失して借金が残ったとか…昔の役人ってなんだか人間くさい。 2014/09/28
渓流
2
その人物をとことん好きか嫌いかで伝記は決まるとは、伊藤肇の言葉だった。この著者も、十河がとことん好きだったのだろう、彼への温かいまなざしが随所に現れ、十河の生きざまが見事に活写されている。権謀と純情が同居していた彼の一生がその時代の中で縦横に語られ上下2巻の大部だが苦痛なく楽しく読めた。この伝記がどの程度まで十河の等身大に肉薄しているかは、知る由もないが、誠に明治人の骨太な生き方が伝わり、彼の生きざまに共振すること大。表紙絵の写真に彼の心性が表れているようで、なかなかの装丁になっている。2014/03/02
Takahiro Terui
1
大正から昭和の時代を様々な人間を通して見ると非常に面白い。同じ事件や出来事がその人間の立ち位置一つで肯定されたり、否定されたり!十河という新幹線の父と呼ばれた男から見た、戦争は始めて違う印象を持った!下巻が楽しみ!2014/02/10
Naoya Tomihisa
0
☆☆☆☆★新幹線も今年で50年ということで、新幹線の父・十河信二の生涯を振り返る本。十河信二という人を振り返れば、特に戦前の日本の歴史が良く理解できます。上巻は、ほぼ昭和史を読んでいるようでして、肝心の新幹線は下巻へ期待。2014/06/28
大きいこぐま
0
人間「十河信二」の魅力にひかれる。後、近代史に残る、多士済々との関わりが興味深い。2014/02/16