内容説明
三島由紀夫がいた。川端康成がいた。万博に大衆が押しよせやがて昭和が終った。歴史は輪郭を失い曖昧模糊となっていった。日本はどこから来てどこへ行くのか。忘れていた遠い歌が海鳴りのようにひびく―戦後社会の転回点に日本という「物語」を読む。
目次
第1章 美しい日本と“私”(空っぽな大国―三島由紀夫の死;喝采が途絶える時―川端康成晩景;日本画の運命―寂しい東山魁夷;遠くへ行きたい―旅する若者たち)
第2章 高度成長と“パトリ”(万博と日本の原郷―岡本太郎の“爆発”;カリスマ沈黙―丸山眞男をめぐって;身捨つるほどの祖国―短歌、そして小林秀雄;“世代”の反逆―小津安二郎と「新しい波」)
第3章 “宴のあと”へ(ある“国民の物語”―司馬遼太郎の場合;望郷と中間大衆―田中角栄の蹉跌;“昭和”の遠雷―團伊玖磨と菱沼五郎;MADE IN JAPAN―本田宗一郎と城山三郎)
第4章 それから―“日本”という作法(分去れの道―正田美智子と須賀敦子;「無国籍者」の回心―村上春樹と「団塊の世代」;“母”を探して―江藤淳の“回帰”;“3.11”と日本の風景―ハーンとキーンの“帰郷”)
著者等紹介
柴崎信三[シバサキシンゾウ]
1946年、東京生れ。69年、慶応大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。社会部記者、同部次長、文化部長などを経て、論説委員兼編集委員を務める。2007年退社。独立行政法人・国民生活センター理事を経て現在、獨協大学、白百合女子大学、文化学園大学などで教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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