内容説明
明治43年4月15日、岩国沖で訓練航行中の第六潜水艇が沈没、艇長以下14名の乗組員は絶命した。死に至るまで沈着に事に処した乗組員の行動をしたためた艇長の遺書は、国内外に大きな反響を呼んだ。佐久間艇長とはいかなる人物だったのか―。
目次
第1章 「佐久間艇長」を歩く(佐久間艇長の銅像;幼少時代;佐久間勉を訪ねて;海軍軍人への道;海軍への思い ほか)
第2部 資料編(遺書全文;第六潜水艇殉難者一覧;遺言;佐久間艇長の家系図;成田鋼太郎追悼文 ほか)
著者等紹介
足立倫行[アダチノリユキ]
1948年、鳥取県境港市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おっくー
3
佐久間艇長は大和ミュージアムや靖国神社、江田島や舞鶴で様々な資料を見ましたが、じっくり考えたのは初めてでした。軍人として最後まで与えられた使命を実行した。それも極限状態で。命を懸けてやると言う人は多いが極限状態になるとそれはどうなるか。言うは易し行動は難し。2014/02/09
綿貫 一郎
1
昔の日本人は感服し尊敬する人が多い。なぜ教科書に掲載しないのか、なぜ子どもたちに教えないのか。 自分のことしか考えていない沢山の人に読んでほしい一冊。2018/04/06
ビリケン
0
佐久間勉のことを知りたく読んだ。他にもっと詳しく知れる本があれば教えてください。2016/08/16
さるぼぼキング
0
うーん、ただただ感服するほかない。 確実な死に向かう中でこれほど自分を保ち、共に死にゆく者を称え、残される家族らへの配慮を求め、自らの職への忠誠を示し、後世の発展に少しでも有益な情報を残そうと行動する。。 しかし後世に利用されたのが単純化された精神主義だったとするなら残念でならない。2014/09/27