内容説明
いま、日本で最も注目を集める「理数科専門」公立高校、その全貌。
目次
第1章 サイエンスに特化した高校をつくろう―YSFHの誕生
第2章 サイエンスはすべての考え方の基本―YSFHの教育理念
第3章 「なぜ?」を育むサイエンスリテラシー―YSFHの授業
第4章 社会が学校を育てる―YSFHの応援団
第5章 サイエンスを学ぶのは私たち―YSFHの生徒たち
座談会 自分の居場所がある学校―保護者に聞く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hachi_bee
2
タイトルが気になって手に取ったら「横浜サイエンスフロンティア高校」の話だったので、県民として購入。本書の内容よりも、和田サロンで話題になった「暗黙知」の話が印象に残りました。学校内に、生徒と利害関係のないオトナがウロウロしているのっていいと思います。学校はどんどん人を受け入れ、気持ちのある人はどんどん学校に入っていけるような仕組みができるとよいなぁ。2011/02/15
prosecco
1
2009年、横浜湾岸の老朽化した工業高校跡地に「サイエンス」を冠して創設された理数科公立高校の構想から設立、1期生を迎えて教育が実践される様相を記録したドキュメンタリ。理系衰退期の高等教育を憂いた科学者、教育者、公務員たちのサイエンスの取り組みから、おそらく国内最新のチェレンジングな教育事情を垣間見る良書。こんな学校に行ってみたかったと思うことしきり。開校10年を経て、中高一貫校としての学年次も出揃った本年より、うちの子が実地検分中。当初の理念はより熱く濃く継承されているようです。2019/09/28
YokoR2
1
先生方の熱意がすごい。でも、それについていけない子は、ちょっと辛いかも。サイエンスという名前がついているからにはそれに興味がある子が集まってるのだろうけど、入ってみて、実はそんなに好きじゃなかったことに気づくこともあるよねぇ。だって中学生の判断だからさ。2014/03/28
黒胡椒
1
特に「幸せにすること」に主眼を置いている学校ではないけれど、今の日本にとっては重要な学校になるかもしれないと思った。いまの日本は上にいる人も下にいる人も「文系」の人が多すぎる。2011/06/02
okimasu_t
1
多くの新入生がやってきた理由にプレゼンテーション力やコミュニケーション力があったことが挙げられると思う。もちろんそれだけではダメなのだが、教員としてもそれらはとても重要だと改めて感じた。卒業生が生まれるこれからどうなるのか気になる。こんな学校がもっと増えてもいいと思うなぁ。2011/05/03