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なぜ被害者より加害者を助けるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863060531
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C0095

内容説明

警察官僚から弁護士に転身し、企業コンプライアンスの分野で活躍しながら、犯罪被害者の支援活動に取り組んでいる著者が、加害者の権利偏重のわが国の法制度への厳しい批判と改善策を提言する。

目次

第1章 犯罪被害者のあるべき処遇と現実
第2章 犯罪被害者のおかれた現状―加害者と比較して
第3章 犯罪被害者支援の現状
第4章 犯罪被害者等基本法
第5章 被害者参加と損害賠償命令
第6章 残る課題

著者等紹介

後藤啓二[ゴトウケイジ]
1959年神戸市生まれ。1982年東京大学法学部卒、同年警察庁入庁。警察庁企画官、大阪府警察・愛知県警察各部長のほか、内閣法制局参事官補、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付参事官等を歴任し、2005年5月退官、同年8月弁護士登録。企業のコンプライアンス、リスクマネジメント、反社会的勢力対策等の企業法務のほか、犯罪被害者支援、児童売春・児童ポルノ問題、子どもの安全、インターネットをめぐる法律問題等に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃんみー

22
何度も同じことを繰り返し書いてるので、中身としてはあまりなかったけど、確かに犯罪被害者をないがしろにしてきたのは確かだ。やられ損ってやつですね。加害者の更生が第一だと謳っている弁護士先生や司法のお偉方は法に則って仕事してるとはいえ、自分が同じ立場になったらどーなんだ、てこと。 被害者をより救済すべきであることはよーくわかるし私も声を大にして、そーだ!と言いたいけど、もっと体系的に他の国との違い等も書いて結論つけて欲しかった。、2021/03/04

Piichan

8
加害者サイドを一方的に非難するばかりで、どうして加害者の人権が優遇されてきたのか、賠償をしないなど不誠実な態度をとる加害者が生まれるのはなぜかといった考察がほとんどなかったのはバランスに欠けていると思いました。後藤氏は加害者を同じ市民であることを認めたくないようにみえます。加害者の更生も支援しなければ賠償をしてもらえませんし、再犯であらたな被害者や遺族を生むでしょう。これでは本末転倒です。

陽色

6
犯罪被害者よりも加害者のプライバシーや更生を優先する日本という国の理不尽さを、詳しく弁護士の視点から書かれていてわかりやすかった。けれど、実際に自分がもし被害者の関係者立場に立ったとしたら、国は守ってくれないのかと考えると不安になりました。加害者と被害者。明白な立場の違いがあっても、被害者関係者は十分に守られないという事実が哀しいです。2011/07/10

タイクーン

5
日本人一般は自律思考が著しく欠如しているので、市民参加型社会制度は基本的にうまくいかない。元来、お上に委ねていた部分を担えるほどのリテラシーを現代の主要日本人は備えていない。だから上の人間が腐ってしまうともうお手上げ。大体において加害者に権利なんてあると思うなよ。殺されても何されても文句が言える立場ではない。社会的制裁があまりにも軽すぎる。関係ないが、暴走族なんてパトカーが体当たりしてもよいと思う。ってかやってくれ。警察の対応見ていたら情けなくて溜息しかでない。2011/04/09

新橋九段

3
現在の問題をむりくり被害者と加害者の対立に押し込んで、加害者を落とすことで問題の解決がなされるかのように煽るだけの本。2016/01/20

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