内容説明
力作『AV女優』を上梓して10年―永沢光雄は突然襲ってきた病魔に声を失うという逆境の中で、生きている証を求めて、その「心」を吐露しつづけた。絶筆…『生老病死』。小学校から予備校時代の作文、手紙、短編などを併録。残された母と妻が綴る、永沢氏の思い出と哀しみ。
目次
第1章 生老病死(「癌だからさあ」―通用しない腰回り;小さな羽虫との戦いの果てに;理解できない“テレビの言葉” ほか)
第2章 遠い足あと(えんそく(小学校一年生・作文)
両親へのてがみ(小学校三年生・手紙)
老人(中学校一年生・短編) ほか)
第3章 光雄の思い出(光雄誕生;思い出すこと;母の日記 ほか)
著者等紹介
永沢光雄[ナガサワミツオ]
昭和34年(1959年)7月14日、仙台市に生まれる。大阪芸術大学中退。風俗雑誌の編集者を経てフリーライターとなり、風俗、スポーツを中心に執筆活動を始める。平成8年、雑誌に連載していたAV女優のインタビューをまとめた「AV女優」の出版によってその存在を知られる。14年に下喉頭癌のため声帯を切除。17年に闘病生活を綴った随筆「声をなくして」を出版。同年7月から産経新聞に随筆「生老病死」の連載を始めるが、18年11月1日、肝機能不全のために死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。