内容説明
トリカブト事件、毒の“学説”を覆す。ホステス殺し、アリバイ崩した土埃。警官殺し、母の愛情を説いて完落ち。人情刑事の事件簿が蘇る。警視庁捜査一課に語り継がれる落としの名人・小山金七。捜査一筋に生き、病いに倒れ、そして静かに消えていった一人の刑事…。
目次
序章 二つの重要事件と病魔(警察庁長官銃撃事件―平成七年三月;八王子スーパー射殺事件―平成七年七月)
第1章 血判状と完落ち―昭和五十九年、目白署警察官殺害事件
第2章 土埃と一杯のカップラーメン―昭和五十九年、世田谷のホステス殺害事件
第3章 「二時間差」のトリック―平成三年、トリカブト事件
第4章 海を渡った金七刑事―昭和六十三年、ロス事件
第5章 刑事夫婦(それでも刑事になりたかった;警察官の妻)
第6章 古びた捜査ノート(神田明神下に立ちつくす―昭和六十二年、湯島の公認会計士刺殺事件;愛情と憎しみは紙一重―昭和六十二年、フリーカメラマンによる妻殺害事件)
第7章 「長官銃撃」で金七が狙っていたもの
終章 捜査一課“最後のデカ”逝く
著者等紹介
小野義雄[オノヨシオ]
昭和19年宮城県生まれ。44年産経新聞入社。写真部記者を経て、58年静岡支局清水通信部。60年に編集局社会部。警視庁捜査一課、三課を担当。その後、静岡支局次長、多摩支局次長を経て、平成7年社会部次長。8年から警察庁担当。16年2月、定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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