内容説明
夏の終わりの雨の夜、深川万年町の通りで大工が異形の者に襲われた。驚いた大工は大声をあげ、持っていた木槌を振り回すと、それが相手の腕に当たり、肩の付け根からちぎれた。だが、それは生きた人間の腕ではなかった。数日後、今度は葬式を終え、埋葬されたはずの死者が深更の町に現れた―。大江戸八百八町を揺るがす恐怖の事件を追うは南町奉行所隠密廻り同心・香月源四郎。死者たちの狙いは?死人を操る黒幕の正体は何者なのか。
著者等紹介
加納一朗[カノウイチロウ]
東京豊島区生まれ。中国大連で育つ。二松学舎国文(旧制)。教育委員会、編集者を経て60年「宝石」誌に「錆びついた機械」が掲載。同年探偵作家クラブ入会。書記局担当。67年より93年まで協会理事。84年『ホック氏の異郷の冒険』で三七回推理作家協会賞(長編部門)受賞。88年から2005年まで日本文芸著作権保護同盟理事長。祖父は明治の作家、山田美妙。趣味・映画史。日本文芸家協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黑猫
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2009年10月29日読了2009/10/29
Steppenwolf
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前作も読んだので同じシリーズの本作を読んだ。かつては相当活躍された推理作家と認識していたがこのようなホラーのような作品を書かれるとは意外であった。正直似た名前の別人と思ってシリーズ一冊目を読んだ。前回は吸血鬼だったと記憶しているが今回は江戸時代にゾンビが登場した。主人公に超能力がないためバトルに迫力を感じないのが残念。2008/02/02
ケイト
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シリーズ前作も面白かったけど、その上をいってる作品でした! 謎を追っていく過程や、その中でわかる・起こるあれやこれなど、読んでいて飽きません。ただ1点だけ、犯人の人が訊けば必ず答えてくれてるのが親切すぎる気もしたのですけど(笑)、これは都合上仕方ないのかな。第3作が待ち遠しいです!!2009/08/31
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