出版社内容情報
超人的な奉仕活動と伝道にうちこんだポーランド修道士の肖像。戦後の日本,孤児や浮浪者を勇気づけ,貧しい人々の力となり,つねにやさしさをもって限りなき愛を説き続けた。
内容説明
こんなにもやさしい人がいた!超人的な奉仕活動と伝道にうちこんだポーランド修道士の肖像。
目次
第1部 濁り江から(心ミドリなりし頃;『マリア気ちがい』とよばれる人々)
第2部 闇と光(アマモリ病院の一年間;コルベ神父との別れ)
第3部 ひとすじの道(おじいさんバタヤでございます;さよならゼノさん)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasha
4
拙い日本語と溢れるほどの無償の愛で、戦後の日本で戦災孤児や被曝者、身寄りのない高齢者に手を差し伸べたポーランド人神父の名前だけは知っていた。その人の歩んだ道は信仰を得る以前から波乱に富んでいた。放浪癖によるのか職を転々とし、ある日、神父になると決意して後のコルベ神父との運命ともいえる出会い。そして、宣教の為に来日した日本で長崎のみならず、日本各地に足を運んだ「聖母の騎士」。「ゼノいそがし、死にひまない」。天に召されて、ゆっくりと休んでいるのだろうか。それとも、また忙しくしているのだろうか。2014/10/06
くり坊
0
親愛なるゼノ修道士のことを書いている本を探していて見つけた1冊。副題は「〈アリの町の神父〉人生遍歴」とあるが、細かいことを書いて恐縮だが、彼はコルベ神父と一緒に来日したフランシスコ会(コンベンツァル)の「修道士」であって「神父」ではない。この副題の「誤り」は、著者に帰するよりも、おそらく出版社(春秋社)に原因を求めるべきものであるのだろう。巻頭にあった白黒写真の資料に、表紙にもなっているゼノ修道士の微笑みがあった。その穏(おだ)やかな「眼差し」が、彼の全てを物語っている...そんな気がした読後の感想です。2020/09/14
愛希穂
0
後で2010/04/27
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