内容説明
名古屋市の有松は、旧東海道沿いに栄えた宿場で、現在も往時の面影を残す屋並みが残る歴史の町である。その伝統ある有松しぼりの老舗・松葉屋の娘・佳織は現代的なしぼり染めの研究をしたいと十五年前に家出したままだった。だが、突然、弁護士を通じで松葉屋の全財産の継承権を主張してきた。家を守ってきた父の喜兵衛と母に捨てられた娘・加乃子は佳織の申し立てに怒りを覚えたが、その真意を確かめるべく、錦の料亭で面談することになった。しかし、その直前、佳織は大通り公園の池で何者かに殺されてしまった…。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学院卒。浅草の劇団を経て週刊誌ライター、ラジオの放送作家として活躍。77年『俺が拾った吉野太夫』で第一回小説CLUB新人賞を受賞。静岡県掛川市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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