内容説明
ギリシア人の教養と理想的な人間像が相互に作用しつつ形成される経緯を描いた、イェーガーの古典的名著『パイデイア 1‐3』(1934‐47)を訳出した待望の書。本冊では第3部「偉大な教育者と教育体系の時代」の後半、イソクラテスの弁論・修辞術やプラトンの『パイドロス』『法律』を主に扱う。ソフィストの登場にギリシアの教育の大きな画期を認め、教育の二つの柱としての哲学および弁論術について、相互の接点や対立も含め詳述する。
目次
第3部 偉大な教育者と教育体系の時代―後半(イソクラテスの弁論・修辞術とその教養理想;政治的な教養と国民的な理念;君主の教育;急進的な民主主義における権威と自由;イソクラテスによる自らのパイデイアの擁護;クセノポン;プラトンの『パイドロス』:哲学と弁論・修辞術;プラトンとディオニュシオス:パイデイアの悲劇;プラトンの『法律』;デモステネス)
著者等紹介
曽田長人[ソダタケヒト]
1966年東京都生まれ。東北大学文学部卒、同大学文学研究科修士課程、バーゼル大学での留学を経て、2000年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程を単位取得退学、2002年、学術博士号を同研究科で取得。現在、東洋大学経済学部教授。専攻:ドイツ思想、比較思想、ドイツ文学、スイス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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