アラビア哲学からアルベルトゥス・マグヌスへ―一神教的宇宙論の展開

個数:

アラビア哲学からアルベルトゥス・マグヌスへ―一神教的宇宙論の展開

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862854179
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C3010

内容説明

アルベルトゥス・マグヌス(1193頃‐1280)の『「原因論」註解』における、彼独自の形而上学である「流出流入論」を通して、一神教的宇宙論の展開を考察する。彼の流出流入論は、単純な新プラトン主義やアリストテレス主義ではなく、アラビア哲学で新プラトン主義的に解釈されたアリストテレス主義に触発されて一神教哲学を構築し、後に絶大な影響を与えた体系化の試みである。その背景には哲学と一神教の調和は可能かという時代の課題があった。アルベルトゥスにおける応答は神学と哲学を統合するスコラ学の形成に関わり、その反発として13世紀の信仰と理性の論争を深めることになった。1章ではアリストテレス『形而上学』を検討し、神は自身しか認識しないことを確認する。2章ではアヴィセンナの「神は自身を知性認識しつつ他のすべてのものを個別的にではなく普遍的に知性認識する」という説に対し、ガザーリー『哲学者の矛盾』の批判を確認し、さらにそれを受けて展開するアヴェロエス『矛盾の矛盾』における見解を検討する。3章ではアヴェロエス『矛盾の矛盾』におけるアリストテレスの神について吟味する。4章ではアルベルトゥスがアヴェロエスを踏襲しつつ発展させている見解を検討する。5章ではアヴィセンナ『治癒の書』の宇宙論とそれに対するアヴェロエスの批判を見るとともに、アルベルトゥスの宇宙論と流出流入論を考察する。付論では『「原因論」註解』の神名論を検討する。

目次

第1章 アリストテレス『形而上学』第十二巻第七、九章における神
第2章 アヴェロエス『矛盾の矛盾』における神認識(アヴィセンナにおける神認識の問題;アヴェロエスにおける神認識)
第3章 アヴェロエス『矛盾の矛盾』における天体の動者
第4章 アルベルトゥス宇宙論におけるアヴェロエス受容(神認識に関する受容;天体の動者に関する受容)
第5章 アルベルトゥス流出流入論(アヴィセンナ宇宙論;アルベルトゥス宇宙論;アルベルトゥス流出流入論)
付論 アルベルトゥス『「原因論」註解』における神名論

著者等紹介

小林剛[コバヤシゴウ]
1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在首都圏の様々な大学で西洋思想関係の講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品