内容説明
本書は、戦後アメリカで活躍した代表的歴史家である著者が、欧陽脩の人生と著作活動の全体像を西洋の読者に分かりやすく提示した定評の概説書である。宋代以降、一千年の長きにわたり中国史に脈々と流れる伝統の源泉として、唐宋変革期の実相に迫る上で、本書の叙述は読者に新たな示唆を与えよう。英語から日本語に訳される詩文も相まって、傑出した文人・ユマニストの活き活きとした全貌が開かれる。
目次
序言
歴史的背景
誕生から若手官僚時代まで
小改革―慶暦の新政
朋党と言官
後半期の人生
経典学者として
歴史家として
行政理論家として
宋代文学の大家として〔ほか〕
著者等紹介
劉子健[リュウシケン]
1919年生まれ、原籍は貴州省貴陽市だが、上海市で成長。清華大学、燕京大学で学び、極東軍事裁判で中国側随行員を務めた後に渡米し、ワシントン大学・ピッツバーグ大学・スタンフォード大学などで、研究や教育に携わり、最後はプリンストン大学で定年を迎えた。1993年9月30日に逝去。享年、74。1950年、ピッツバーグ大学で博士号を取得
小林義廣[コバヤシヨシヒロ]
1950年岩手県松尾村松尾鉱山(現、八幡平市)生まれ。1980年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在東海大学名誉教授、博士(歴史学/名古屋大学)。専攻、宋代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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