出版社内容情報
宗教改革はルターに負っている。彼なくして宗教改革は起きなかったが,彼一人では改革は実現できなかった。改革を実現するためにはドイツとヨーロッパの多くの地域に存在した支持者や後援者が必要であった。開拓者としてエラスムスやロイヒリンなど人文主義者が活躍し,チューリヒのツヴィングリ,ジュネーブのカルヴァンをはじめ,多くの説教者,聖職者と修道士が精力的に働き,また批判者としてエックやレオ10世が登場する。
カール5世やフリードリヒ賢公など大勢の政治的関係者,女性ではルターの妻やカタリーナ・ツェル,改宗したユダヤ人,さらにはクラナッハなど芸術家が宗教改革の思想を広めた。
とくにルターがユダヤ人にどう対応したかなど,われわれが知らない当時の問題を通して,ユダヤ人問題の根深さが今更ながら浮き彫りにされる。
本書は他の宗教改革伝記集と違い,有名無名の区別なく宗教改革史にとって重要な人々が紹介される。しかし本書は単なる伝記の寄せ集めではなく,一つのまとまった宗教改革の歴史叙述として織り上げられた。宗教改革500年を迎えて他に類のない,一般読者向けの最適な概説書である。
日本語版への序文
開拓者
ロッテルダムのエラスムス
ヨハンネス・ロイヒリン
宗教改革者
マルティン・ルター
フィリップ・メランヒトン
マルティン・ブツァー
バルタザール・フープマイヤー
ウルリヒ・ツヴィングリ
ジャン・カルヴァン
対抗者
ヨハンネス・エック
レオ10世
アウトサイダー
ウルリヒ・フォン・フッテン
トーマス・ミュンツァー
女性たち
カタリーナ・フォン・ボラ
カタリーナ・ツェル
カリタース・ピルクハイマー
政治家
カール5世
フリードリヒ賢公
フィリップ・フォン・ヘッセン
フランツ・フォン・ヴァルデック
ユダヤ人
ロスハイムのヨーゼル
エリアス・レヴィタ
芸術家
ルーカス・クラナッハ
訳者あとがき(菱刈・木村)
年表
図版一覧
参考文献
索引(人名・地名・事項)
マルティン・H・ユング[マルティン エイチ ユング]
著・文・その他
菱刈晃夫[ヒシカリテルオ]
翻訳
木村あすか[キムラアスカ]
翻訳
内容説明
宗教改革はルターに負っている。彼なくして宗教改革は起きなかったが、彼一人では改革は実現できなかった。改革を実現するためにはドイツとヨーロッパの多くの地域に存在した支持者や後援者が必要であった。本書は他の宗教改革伝記集と違い、有名無名の区別なく宗教改革史にとって重要な人々が紹介される。しかし本書は単なる伝記の寄せ集めではなく、一つのまとまった宗教改革の歴史叙述として織り上げられた。宗教改革500年を迎えて他に類のない、一般読者向けの最適な概説書である。
目次
開拓者
宗教改革者
対抗者
アウトサイダー
女性たち
政治家
ユダヤ人
芸術家
著者等紹介
菱刈晃夫[ヒシカリテルオ]
1967年福井県生まれ。国士舘大学文学部教授。京都大学教育学部卒業。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学博士(教育学)。教育学・教育思想史・道徳教育専攻
木村あすか[キムラアスカ]
1974年千葉県生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学プロテスタント神学部博士課程在学。立教大学大学院法学科博士前期課程修了。修士(法学)。立教大学文学部キリスト教学科卒業。教会史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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田中峰和
にゃんにゃんこ
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