トマス・アクィナスの知恵

個数:
  • ポイントキャンペーン

トマス・アクィナスの知恵

  • 稲垣 良典【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 知泉書館(2015/06発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 56pt
  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862852106
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C3010

出版社内容情報

『神学大全』の訳業をはじめ多くのトマス研究を世に問うてきたわが国を代表するトマス学者が,あらためてトマスの知恵の探求を考察し,その全体像を分かりやすく読み解く。
トマスは感覚で捉えられる自然・物体的事物の領域(現代の科学が研究領域としているもの)に関しては人間理性の自律を確立したが,知恵の探求が主として関わる人間精神(自己)と神の認識に関しては,信仰の光によって導かれると強調した。知的探求の領域を,人間理性だけでは十分に探求できない領域にまで拡大し,探求を徹底化して存在の真実に迫ったのである。
近現代思想は信仰と理性を分離し,経験的認識の可能な「自然」のみを実在と認めて「超自然」を知的探求から排除したが,それは信仰からの理性の解放ではなく,むしろ人間の「自我」への閉じこもりと理性の矮少化に他ならない。本書は現代の思想状況を念頭に置きながら,トマスとの対話を通して,その豊かな知恵の可能性を明らかにした,格好のトマス入門である。

はじめに

? 知恵の探求
1 探求の勧め(『対異教徒大全』I.2.1)
2 知恵の探求と幸福の追求(『神学大全』II-I.3.5)
3 知恵の卓越性(『神学大全』II-I.66.5)
4 知恵の探求と信仰(『対異教徒大全』I.5)
? 神とは何か知と不知
1 人間本性に植えつけられている神の認識(『神学大全』I.2.1.ad1)
2 自然理性による神認識(『神学大全』I.12.12)
3 不可知なる神(『ボエティウス・三位一体論註解』1.2.ad1,『福者ディオニシウス・神名論註解』7.4,『定期討論集・神の能力について』7.5.ad14)
? 創造について
1 「創造」とは何か(『神学大全』I.45.3)
2 なぜ神は万物を創造したのか(『神学大全』I.32.1. ad3)
? トマスと天使
1 天使は実在する(『神学大全』I. 50. 1)
2 守護の天使(『神学大全』I. 113. 2)
? 自己知と自己愛
1 自己認識について(『神学大全』I.87.1)
2 愛徳(カリタス)としての自己愛(『神学大全』II-II.25.4)
3 自己愛と神愛(A)(『任意討論集』I.4.3)
4 自己愛と神愛(B)(『神学大全』II-II.26.3)
5 自己愛と隣人愛(『神学大全』II-II. 26.4)
? 幸福について
1 人間の究極目的(『神学大全』II-I.1.7)
2 人間は幸福でありうるか(『神学大全』II-I.5.1; 5.3)
3 万人が幸福を欲するか(『神学大全』II-I.5.8)
? 人間の自由について
1 人間は自由であるか(『神学大全』I.83.1)
2 悪を選択する自由(『真理について』XXII.6)
3 意志と神(『神学大全』II-I.10.4)
4 恩寵と自由意思(『神学大全』II-I.113.3)
? トマスと政治
1 最善の政治形態(『神学大全』II-I.105.1)
2 「人は人にとって友である」(『対異教徒大全』III.117)
? トマスのユーモア
1 真理と酒と帝王と女(『自由討論集』XII.14.1)
2 聖体の秘跡とねずみ(『神学大全』III.80.3.ad3)

あとがき/索引

稲垣良典[イナガキリョウスケ]
著・文・その他

内容説明

『神学大全』の訳業をはじめ多くのトマス研究を世に問うてきたわが国を代表するトマス学者が、あらためてトマスの知恵の探求を考察し、その全体像を分かりやすく読み解く。本書は現代の思想状況を念頭に置きながら、トマスとの対話を通して、その豊かな知恵の可能性を明らかにした、格好のトマス入門である。

目次

1 知恵の探求
2 神とは何か―知と不知
3 創造について
4 トマスと天使
5 自己知と自己愛
6 幸福について
7 人間の自由について
8 トマスと政治
9 トマスのユーモア

著者等紹介

稲垣良典[イナガキリョウスケ]
1928年佐賀県に生まれる。1951年東京大学文学部哲学科卒業。九州大学文学部教授を経て、九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。