ニーチェ 仮象の文献学

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862851727
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3010

出版社内容情報

文献学者であったニーチェは,文献学と哲学の両面にわたる思想の大きな変動を試みた。古代ギリシアという文献学的な主題を手がかりに,合理性や理性に立脚する伝統的な哲学に挑み,旧弊な伝統を打破した。その自己保存的であると同時に自己破壊的な,矛盾する強大な力から自身を護るため形成された「仮象」=芸術的世界を通しニーチェの思考を近代哲学の流れに位置づけ,破壊力と創造性の射程を見極める。気鋭の著者による新しいニーチェ論。

序章 ニーチェのスタイル――表層の哲学をめぐって

一 表層の思想
二 ニーチェの文体と弁論術
三 ニーチェと文献学
? 文献学・修辞学・歴史学――初期ニーチェにおける言語と歴史
序 差異化と統合
一 文献学と歴史的媒介
二 『悲劇の誕生』と文献学の哲学化
三 修辞学と歴史学
結語
(コラム)山口誠一訳著『ニーチェ『古代レトリック講義』訳解』書評
? 仮象の論理――『悲劇の誕生』における芸術論と形而上学
序 理性と非理性
一 『悲劇の誕生』の論理構造
二 芸術論と仮象の論理
三 根源の叙述
結語 神話の死と解釈の誕生
? 「喜ばしき知恵」と肯定の思想――ニーチェの美学=感性論と哲学のドラマ
序 「実存の美学」に寄せて
一 美の現象論
二 仮象と真理
三 仮象と系譜学
結語 「喜ばしき知恵」に向けて
(コラム) 友よ,この響きではなく!
? 力への意志・モナド論・解釈学――遠近法主義と系譜学
序 生の哲学とニーチェ
一 力への意志と解釈
二 多元的世界と地平性の洞察
三 遠近法と歪曲遠近法(アナモルフォーズ)
? 仮象としての世界――ニーチェにおける現象と表現
序 表現と像の論理
一 「力への意志」における力と知
二 遠近法的地平と仮象
三 仮象の自己肯定としての永劫回帰
結語
? 仮象の文献学と永劫回帰――仮面・像・反復
序 皮膚と仮面の哲学
一 「仮象」の自己生成と像の演劇術(ドラマトゥルギー)
二 仮象のエクリチュール
三 仮象論から永劫回帰へ

あとがき

初出一覧/索引

村井則夫[ムライノリオ]
著・文・その他

内容説明

舞踏するニーチェ!その表現の深層に迫る。

目次

序章 ニーチェのスタイル―表層の哲学をめぐって
1 文献学・修辞学・歴史学―初期ニーチェにおける言語と歴史
2 仮象の論理―『悲劇の誕生』における芸術論と形而上学
3 「喜ばしき知恵」と肯定の思想―ニーチェの美学=感性論と哲学のドラマ
4 力への意志・モナド論・解釈学―遠近法主義と系譜学
5 仮象としての世界―ニーチェにおける現象と表現
6 仮象の文献学と永却回帰―仮面・像・反復

著者等紹介

村井則夫[ムライノリオ]
1962年東京に生れる。上智大学文学部哲学科卒業後、上智大学大学院哲学研究科博士課程満期退学。現在、明星大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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K.H.

5
ニーチェ論にはいくつかのポイントからパッチワーク的に全体を編み上げるタイプと、初期から後期までを貫く線を設定して論じるタイプがあって、本書は圧倒的に後者。「文献学」で『悲劇の誕生』以前から永劫回帰や力への意志まで押し切る。序論を読んでいるときにはエッセイ的な軽めの読み物かと思ったけど、第1章に入った途端に難解になり、ついていくのに苦労があった。が、論法に慣れた後半はそれなりに飲み込めたと思う。でも何と言うか、ニーチェを論じると論者まで詩的な言葉遣いに流れちゃうのは仕方のないことなのだろうか。2022/05/24

ルートビッチ先輩

3
ニーチェは文献学者として出発し、経歴としてだけではなく彼は文献学的思考を行っていたと言える。それは古典的な文献学とは異なるヴォルフ―シュレーゲルに連なる人文主義としての文献学であり、ある古典を解釈していくことによって解体してしまうような可能性を持つものだった。そうして発見された「仮象」がニーチェの思想の中でどのように遂行されていくのかという点を、『悲劇の誕生』から『喜ばしき知恵』へという過程の中で見、力への意志や永劫回帰を文献学的に位置づける。それは真理や人間への探求ではなく、常にそれらを解体していく。2015/10/06

Yuki

0
将来有望とされた文献学者が何故、今日においても鬼才を放ち続ける稀代の哲学者となり得たのか。有象無象にアプローチされるニーチェ論の中でも、『悲劇の誕生』を丹念に解釈し、ニーチェの思想的基盤・変遷を見事に描き出している点で、論文集の体でありながら良書である。2025/03/22

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