中世ヨーロッパ社会の内部構造

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中世ヨーロッパ社会の内部構造

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862851567
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C3022

出版社内容情報

本書はヨーロッパ中世史研究の碩学オットー・ブルンナーの中世社会史の概説である。彼の社会史とは国制史とも構造史とも呼ばれ,内部構造,社会構造および精神的態度を総合的に把握しようとするものである。
ブルンナーは,世界の中で唯一ヨーロッパで近代世界を開花させたヨーロッパ的特殊性とは何かを問うた。
ギリシア・ローマ文化から続くヨーロッパ的精神とこの精神に基礎づけられた社会構造の連続性の解明とともに,12世紀に生まれた「西欧」文化圏とも呼ぶべき世界の内部構造を分析することによって,近代世界の成立の歴史過程を明らかにする。彼は教会と世俗の対立と分離,さらに相互承認など複雑な経緯のなかで展開する中世史にヨーロッパ的特殊性の核心を見る。
驚くべき知見の広さに支えられ,多岐に及ぶ論点が多層的に叙述され,その織物は,様々な色の糸には分けられず,有機的に響き合った世界が描出される。読者は汲めども尽きぬ歴史の深淵を見出すであろう。

1 術語上の基礎的諸問題
2 キリスト教世界と西欧
インペリウム:理念と現実/教会と世俗の二元性
3 王権 民族と法
ゲルマン的遺産/農民戦士/法観念――保護と援助/王権/人民
4 荘園と農民
領主支配の経済的機能/領主支配の政治的および法的構造/農民の労働エートス
5 国王の官職
国王罰令権――狭義の保護と広義の保護/ガウと伯管区
6 レーン制
レーン制の起源/官職レーン/西欧の封建制の特色/レーン制国家における国王支配
7 高級貴族と下級貴族
貴族支配制/小貴族:専属的封臣と家人層
8 都市
古典古代のポリスと中世の市民共同体/交換経済の変遷/南ヨーロッパにおける市民共同体/北ヨーロッパにおける市民共同体/市民共同体の本質/門閥とツンフト/都市類型/商業路 定期市 銀行 商館/手工業
9 教会と世俗の対立の社会史的帰結
教会の自由をめぐる戦い/聖職者の変化した地位/施設としての教会/教皇庁の財庫主義/教会法/清貧運動と異端/精神的生活の成層/スコラ学/大学
10 騎士的=宮廷的文化
キリスト教的騎士/都市と農民に対する関係
11 官職国家と身分制国家
保護および平和の任務/ラント ラント共同体 領邦国家/官職国家と身分制国家(フランス,ドイツとイタリア)/地方行政/中央行政/法律家/「等族」
12 民族と国民
基礎/国民の形成/民族と国民の構造
13 「中世」から「近代」へ
農民/農民蜂起/都市と市民/「身分制議会」/「主権」の問題/国家と教会

訳注/訳者あとがき/索引

オットー・ブルンナー[オットー ブルンナー]
著・文・その他

山本文彦[ヤマモトフミヒコ]
翻訳

内容説明

本書はヨーロッパ中世史研究の碩学オットー・ブルンナーの中世社会史の概説である。彼の社会史とは国制史とも構造史とも呼ばれ、内部構造、社会構造および精神的態度を総合的に把握しようとするものである。ブルンナーは、世界の中で唯一ヨーロッパで近代世界を開花させたヨーロッパ的特殊性とは何かを問うた。ギリシア・ローマ文化から続くヨーロッパ的精神とこの精神に基礎づけられた社会構造の連続性の解明とともに、12世紀に生まれた「西欧」文化圏とも呼ぶべき世界の内部構造を分析することによって、近代世界の成立の歴史過程を明らかにする。彼は教会と世俗の対立と分離、さらに相互承認など複雑な経緯のなかで展開する中世史にヨーロッパ的特殊性の核心を見る。驚くべき知見の広さに支えられ、多岐に及ぶ論点が多層的に叙述され、その織物は、様々な色の糸には分けられず、有機的に響き合った世界が描出される。

目次

術語上の基礎的諸問題
キリスト教世界と西欧
王権、民族と法
荘園と農民
国王の官職
レーン制
高級貴族と下級貴族
都市
教会と世俗の対立の社会史的帰結
騎士的=宮廷的文化
官職国家と身分制国家
民族と国民
「中世」から「近代」へ

著者等紹介

山本文彦[ヤマモトフミヒコ]
1961年生まれ。ドイツ中近世史。現在、北海道大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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陽香

1
201306152014/06/26

左手爆弾

0
「レーン制」や「教会と世俗の対立」など、中世の社会構造を項目ごとに解説した本かと思いきや、内容がものすごく濃い。わずか180ページ余りの本の中なのに、1ページ読むのがものすごく大変。内容も難しいので、私のように対して中世に詳しくない人が読んでも、ピンとこない記述が多い。おそらく著者の広大な研究を凝縮に凝縮を重ねて、この分量になったのだろう。それと同じくらい、とはいかなくても幅広く中世についての知見がなくては読むことは難しいだろう。2013/11/17

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