出版社内容情報
イエスの復活を記念するイースターから始まる教科書。前半は新約聖書、後半はキリスト教史や旧約聖書を取り上げる。4月新学期からの授業内容とキリスト教行事の時期をそろえることで理解を深める。
【目次】
まえがき
第?1?章 キリスト教を学ぶ意義
なぜキリスト教を学ぶのか/なぜ「宗教」というものが存在するのか/宗教は弱者のものか/聖書の基礎知識
第?2?章 キリスト教の始まり ─イエスの受難─
キリスト教の「始まり」/受難物語の主要ポイント
第?3?章 イエスの「復活」
イエスの「復活」/「空の墓」の物語/弟子たちのイエス「復活」経験/復活物語の伝説化/イエスの「その後」/イエスの「復活」は無意味?
第?4?章 イエスの弟子たち
弟子の召集/「十二人」/弟子たちの活動/「弟子の無理解」/弟子たちのその後
第?5?章 イエスの時代状況と先駆者
紀元前の南レバント地方/ヘレニズム文化/ローマ帝国の支配/洗礼者ヨハネ/イエスの活動動機
第?6?章 イエスの宣教内容 ─「神の国」─
「神の国」とはどのようなものか/「神の国」の意味/終末イメージとの重なり
第?7?章 イエスの宣教活動 ─教えと「たとえ」─
イエスの教え/「山上の説教」の内容/イエスのたとえ
第?8?章 イエスの奇跡物語
奇跡の種類/イエスの奇跡は本当に起こったのか?/古代の病気観/自然に対する奇跡/奇跡物語の意義
第?9?章 最後の晩餐 ─「聖餐」─
最後の晩餐/「聖餐」の内容/福音書以外の伝承/「聖餐」をめぐる解釈/現代の教会における「聖餐」/「聖餐」の宗教学的意義
第10章 教会の成立
「教会」とは/宣教活動のきっかけ/聖霊降臨(ペンテコステ)/聖霊とは/後代のキリスト教神学
第11章 弟子たちの宣教
最初期の宣教活動/パウロ/パウロの思想
第12章 最初期教会における問題
終末遅延の問題/終末遅延への対応例/ローマ帝国との関係/ユダヤ教との関係/ユダヤ教との対立
第13章 キリスト教神学の成立
「キリスト教」とは何か/パウロの主張/教父たち/公会議/教義内容の整理と発展/「聖霊」は神か/「三位一体」教義の完成/新約聖書の成立過程と教義
第14章 西洋中世のキリスト教
古代西洋の終わり/ゲルマン人の覇権/教皇権の絶頂/イスラームとの接触/東方のキリスト教
第15章 キリスト教の変革期 ─宗教改革─
宗教改革/ルター/ルターの思想/カルヴァンの宗教改革/カルヴァンの思想/英国の宗教改革/カトリック側の対抗宗教改革/宗教改革の背景/宗教改革の意義
第16章 近現代のキリスト教
ローマ・カトリック教会/プロテスタント教会/教会の社会活動
第17章 聖書の世界観 ─世界と人間の創造─
モーセ五書/創世記/創世記1章の天地創造/創世記2章の天地創造/2つの創造物語
第18章 原初の物語
神と人間との関係/最初の殺人/系図/洪水物語/ノア契約/バベルの塔
第19章 イスラエル民族の始まり
アブラハム/イサ
目次
キリスト教を学ぶ意義
キリスト教の始まり―イエスの受難
イエスの「復活」
イエスの弟子たち
イエスの時代状況と先駆者
イエスの宣教内容―「神の国」
イエスの宣教活動―教えと「たとえ」
イエスの奇跡物語
最後の晩餐―「聖餐」
教会の成立
弟子たちの宣教
最初期教会における問題
キリスト教神学の成立
西洋中世のキリスト教
キリスト教の変革期―宗教改革
近現代のキリスト教
聖書の世界観―世界と人間の創造
原初の物語
イスラエル民族の始まり
出エジプトの物語
神との契約
古代イスラエルの歴史
アドベント―メシアへの期待
クリスマスの物語
世界の終末をめぐって
著者等紹介
前川裕[マエカワユタカ]
1970年三重県生まれ。関西学院大学理学部准教授・宗教主事(工学部・生命環境学部宗教主事兼任)。日本聖公会京都教区ウイリアムス神学館非常勤講師。日本キリスト教団正教師。専門は新約聖書学(本文批評・文学批評研究・福音書)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



