出版社内容情報
仏語と日本語の比較において、一部の名詞複数形は数量表現として定義できないことを示す。仏語と日本語における名詞複数形が示す多様な表現価値に着目し、「複数」と「複数形」という言語形式とのかかわりについて考察。
目次
序論 フランス人の親は常に子供が複数いるのか
第1章 言語学における「複数」概念の定義およびその限界―「複数形」の「複数」とは何か
第2章 フランス語の不定名詞句複数形における「複数」概念―日本語の畳語複数形との比較から
第3章 フランス語の不可算名詞複数形における「複数」概念―日本語の畳語複数形の再検討
第4章 日本語の接尾辞「‐たち」が表す「複数」の意味―フランス語の総称名詞複数形との比較
第5章 存在否定文の主語名詞句複数形が表す「複数」の意味―フランス語では「幽霊」は存在しないのに、日本語では存在するのはなぜか
第6章 フランス語の結びの挨拶の名詞複数形が表す「複数」の意味
著者等紹介
プヨ,バティスト[プヨ,バティスト] [Puyo,Baptiste]
フランス出身。2008年から2015年まで日本政府(文部科学省)奨学金留学生として筑波大学に留学。2017年に筑波大学にて博士(言語学)の学位を取得。現在、関西学院大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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