出版社内容情報
張愛玲にとって映画とは、生涯にわたり情熱を傾け、文学的想像力に多大な影響を与えた芸術であった──上海・香港での映画脚本家としての創作から浮かび上がる新しい張愛玲像。
目次
張愛玲と映画
シネフィルとしての映画体験―一九三〇年代
日本占領下の上海での活躍
一九四九年前後の上海文芸界と張愛玲
ディアスポラたちの映画―張愛玲と国際電影懋業有限公司
ロマンティック・コメディ『情場如戦場』(一九五七)
ロマンティック・コメディの変奏
ロマンティック・コメディ『六月新娘』(一九六〇)
香港映画界の狭間に
シチュエーション・コメディ―「南北」シリーズ
東アジアに伝播したハリウッド・ファミリー・メロドラマ『小児女』(一九六三)
北京語映画の衰退と香港映画の誕生
著者等紹介
河本美紀[カワモトミキ]
1978年広島生まれ。九州大学、福岡大学非常勤講師。大阪大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。専門は中国語圏の近現代文学、映画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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