出版社内容情報
内向きの姿勢が指摘されてきたEU国際裁判管轄規則は、近年の改正・新規則により一定の場合にEU非加盟国裁判所・市民をも適用対象とする。その問題点をEU非加盟国の立場から考察する。
目次
第1部 民事・商事事案(Brussels 1規則改正;Brussels 1 Recastにおける管轄合意規定;Brussels 1 Recast―残された課題とEU非加盟国の視点からの検討)
第2部 家事事案(外国離婚裁判に関する諸問題―Brussels 2 bis規則とわが国との関係を中心に;夫婦間の財産問題に関するEU国際私法―EU規則相互の関係とEU非加盟国からの視点)
第3部 イングランドにおける議論と背景(イングランドにおける国際離婚裁判に関する手続的問題;オーストラリア裁判所の裁量権行使―Voth判決からDobson判決に至るまで;オーストラリアにおける不法行為の準拠法―厳格な不法行為地法主義の下での反致の導入)
著者等紹介
岡野祐子[オカノユウコ]
1952年大阪府に生まれる。1990年大阪大学大学院法学研究科後期課程単位取得退学。1998年奈良産業大学法学部教授。2021年まで関西学院大学法学部教授。専門は国際私法、国際取引法。所属学会:国際私法学会、国際法学会International Law Association(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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