目次
序章 植民地の地方都市における「文壇」と「文学」―日本統治期台湾・台南の台湾人作家たち
第1章 植民地の地方都市で、読書し、文学を語り、郷土を描く―日本統治下台南の塩分地帯における呉新榮の文学
第2章 古都で芸術の風車を廻す―日本統治下の台南における楊熾昌と李張瑞の文学活動
第3章 台南の民俗と台湾語―荘松林の文学活動と民俗研究
第4章 「歌仔冊」と「歌仔戯」―王育徳の台湾語事始め
第5章 平地先住民族の失われた声を求めて―日本統治下の台南における葉石濤の考古学・民族学・文学
終章 台南文学の発掘―一九八〇年代以降の台南における日本統治期台南文学の発掘
付録 台南の詩人たち―植民地の地方都市で詩を作る
著者等紹介
大東和重[オオヒガシカズシゲ]
1973年兵庫県生まれ。1996年早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業。2005年東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化コース博士課程修了、博士(学術)。台湾南台科技大学応用日語系専任講師、近畿大学語学教育部准教授、同文芸学部准教授を経て、関西学院大学法学部・言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は日中比較文学・台湾文学。主要著訳書『郁達夫と大正文学―“自己表現”から“自己実現”の時代へ』(東京大学出版会、2012年、日本比較文学会賞)、『台南文学―日本統治期台湾・台南の日本人作家群像』(関西学院大学出版会、2015年、島田謹二記念学藝賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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